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インドネシア版お歳暮!?スンバコ

2014 / 01 / 14

#食品 料理,#生活 文化,#ブランディング

インドネシア版お歳暮!?スンバコ

1年以上前、インドネシアの首都ジャカルタに住み始めたとき7月に入ると世界中のイスラム教徒が同じ試練(断食)を共有するラマダン(※1)に入りました。ラマダンが明けるとレバラン(※2)で必要な「スンバコ(Sembako)」の準備に取り掛かりました。

お世話になった人への感謝の気持ちを

このスンバコとは、どうもラマダンが終わる頃に、お世話になった人に感謝の気持ちを込めて送るプレゼントのようです。これはインドネシアの習慣で、日本でいうお中元やお歳暮みたいなものでしょうか。主に目上の人や裕福な人達が親戚、会社のスタッフ、運転手さん、メイドさんなど大勢の人達に配ります。

生活必需品だったスンバコ

スンバコはインドネシア語で、Sembilan(9)Barang(物) Pokok(重要)という3つの単語の略で9種類の生活必需品を意味しています。主に油、米、砂糖、塩、卵、牛乳、各種肉/魚、とうもろこし、灯油は、インドネシア人にとって最も必要な物であり、これらをレバラン時に贈ります。この時期に売られている商品の箱は1~2人前用の商品でも、日本では見た事がないくらい特大な缶で出てきて大量に売られています。しかし、電車やバイクなどで出勤している人にとっては、お米のような重い物は持ち帰りにくいのです。このようなことがあることから最近ではスンバコの内容も変化してきているようです。

日本にも商機が!?スンバコの多様化とスーパーの実態

元のスンバコの内容は9種類ですが、今では油、米、砂糖、塩、以外にもお菓子(主にクッキー、ビスケット)、麺類、洗剤、衣服、現金を贈る事が増えてきてるようです。また、必ずしもこの9種類を贈るわけではなく、個人によって贈るものは異なり、変わってきています。実際、私も運転手さんやメイドさんには、現金と彼らが持ち帰りやすい物をプレゼントしました。この商品の多様化は、日本のメーカーにてとって大きな商機になるチャンスかもしれません。

また、この時期のスーパーは、普段売られている品物以上に商品がたくさん並べられ、同じ商品でもラマダン用のパッケージに包装されています。スーパーで売られている商品の値段はどのメーカーも大差は無いのですが、ラマダンに近づくにつれ割引が大きくなります。そのため、その時期を狙って購入してる人が多く、スーパーは混雑していました。また、大量に揃っていた商品も品薄になるくらい売れていきます。

商品はどんどん多様化し今後はどのようなスンバコに変化していくのでしょうか。年に一度の大商戦に向けメーカーや小売店の今後の工夫にも目が離せなくなりそうです。


※1 ラマダン 断食月
※2 レバラン イスラムの正月

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