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インドネシアの首都・ジャカルタの交通事情

2014 / 03 / 25

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インドネシアの首都・ジャカルタの交通事情

車やバイクの交通量が多く、とにかく渋滞がすごいジャカルタ。筆者が幼い頃住んでいた十年以上前に比べると、一部鉄道が走ったり、バス専用のレーンが出来たり、特定のエリアでは「Three in One」と呼ばれる時間限定で3人以上乗車しなければ通れない道があったり、渋滞改善のための色々な工夫が見られます。しかし、年々の人口増加に伴い、旦那さんの仕事用に1台、奥さんの家庭用に1台など、自家用車やバイクを一家に2台以上所持している家庭も増え、渋滞はますます悪化している気がします。



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ジャカルタの渋滞

ここジャカルタは地下鉄やモノレールが無く、移動手段はもっぱら自動車、バイク、バス、乗り合いバスなどがメインです。残念ながら日本のように徒歩・自転車で安全に移動出来るように整備されている道や歩道、横断手段はほとんどありません。ちょっと近所のスーパーへ歩いて買い物に行く、なんて事はとても難しいのです。

日本の教習所で必ず耳にする「譲り合い」や「交通のルール」の文字もインドネシア人にはないようです。例えば道と道の合流地点で、両左右、正面から車が出てきて、更に少しでもスペースがあればバイクが通り抜けようと突っ込んできます。車とバイクとの接触事故も多く、誰も先の事は全く考えずに移動しています。また、雨季の時期には道が冠水するので、バイクを道にほったらかしにしたりトンネルの中の片車線に平気でバイクを停めて雨宿りをしたりするので渋滞は避けられません。


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ジャカルタの渋滞

ジャカルタの交通手段(車)で一番よく目にするのは、日本メーカーの自動車やバイクです。自動車ではダントツでトヨタが多くのシェアを握っています。特に、イノーバ、アバンザというミニバンタイプの人気が高く、インドネシア人に限らず多くの駐在員達にも利用されています。

富裕層クラスに人気が高いのは、リモコンで開閉する自動ドアで注目されているアルファード(これもミニバン)です。全般的に7人乗りの車に人気が集まっているようです。その理由として日本の高級車を好むのはもちろん、子供1人(小学生低学年以下)にたいして1人のベビーシッターを雇っていて、買い物など何処へいくのにも一緒に連れて行くので大きい車が必要となります。

また、雨が降ると道が冠水してしまうということもありSUVのような車高の高い車も人気です。日本では小回りがきく小型車も人気ですが、こうした事情からジャカルタでは小型車を見かける機会は多くありません。


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インドネシアではバイクも大人気で、年間の販売台数はなんと約800万台。一般家庭でも1台か2台は所有しています。人気メーカーはホンダとヤマハで、バイクでも日本のブランドが大活躍しています。ほとんど交通ルールの無いインドネシアでは、家族4人で1台のバイクにヘルメット無しで乗るという、いかにも東南アジアっぽい光景をよく目にします。片手で赤ちゃんを抱っこし、もう片方の手はバイクを操縦している旦那さんの腰に、という女性を見てしまうと心配でたまりません。車が無い家庭では、子供が何人いても荷物が多くても1台のバイクで移動する事が多いのです。

 一方、低所得層の方々は車やバイクを所有していない事が多いので、中型や小型の路線バス、 三輪車やオートバイタクシーなど料金が安い交通機関を利用して通勤しています。

 ジャカルタで快適なドライブを楽しめるのはまだまだ先のようですが、地下鉄などの建設により、ジャカルタの交通事情がどう変わっていくのか期待が高まっているところです。

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