シリーズ アジアを知る (2)マレーシア~経済発展によって先進国の仲間入りを目指す東南アジアの連邦国家~

グローバルコラム
2016/3/8

シリーズ アジアを知る (2)マレーシア~経済発展によって先進国の仲間入りを目指す東南アジアの連邦国家~

シリーズ アジアを知る (2)マレーシア~経済発展によって先進国の仲間入りを目指す東南アジアの連邦国家~

概要

・ 総人口:3051万3,848人(2015年7月時点推定)
・ 公用語:マレーシア語(公式)
・ インターネット普及率:40.3%(2014年時点推定)

イントロダクション

 マレーシアは産業の成長と安定した政治から生まれた活発な経済を誇る東南アジアの国です。
 多様な民族や宗教が社会を構成しており、ほとんどの州にマジョリティであるイスラム教徒が暮らしています。経済的に存在感のある中国人のコミュニティも存在します。
 また、640マイルにわたる南シナ海によって大きく2つの地域に分かれる、13の州と3つの連邦直轄領から成り立つ連邦国家です。

経済

 数十年間に及ぶ強力な成長によって間もなくマレーシアは高所得国の1つになろうとしています。2014年には年間で6%の経済成長率を達成しました。しかしながら、近年では経済は大きな障害に直面しています。
 2015年4月に導入された消費税(GST)と、マレーシアの主要輸出物の1つである液化天然ガス(LNG)の価格が海外での需要が落ち込んだことを理由に値下がりしたことが成長を妨げている主な理由です。
 こうした困難にも関わらず、マレーシアはダイナミックなビジネス環境のともなった活発な国であり続けています。経済改革プランのもと、民間企業が国を前進させるために率先的な立場で活動しています。政府もまた優良な投資家を惹きつけるべく、投資家を優遇する方針を打ち出しています。
 マレーシアは先進諸国にも引けを取らない国民生活の助けとなるインフラストラクチャーとインターネット環境を整備しています。それと同時に、マレーシアは国の成長を促進する極めて熟練した労働力を生み出し続けています。
 マレーシアは多国籍企業にとっても魅力的な環境です。現在マレーシアでは40以上の国からやってきた3,600以上の多国籍企業がビジネスを行っています。
 マレーシア政府は様々な機関を通して成長と発展プログラムの発展と実行を継続的に行い、ローカルな企業が様々なビジネスの局面において国際的なスタンダードに適応できるようにしてきました。
 ビジネスパフォーマンス、経営管理、マーケティング能力、人材育成、経営能力、イノベーション、そして財政力の分野で国際的なスタンダードに合わせることでローカルな事業がそれぞれの領域で成功できるようになります。
 加えて、政府はインフラストラクチャーへの迅速な投資を通して2020年までに先進国の仲間入りをすることを目標としています。こうした方策すべてが経済を困難な時期でも前進させるための力となるのです。

メディア&コミュニケーションの展望

 「Digital Lifestyle Malaysia」はマレーシアの通信マルチメディア委員会(MCMC)が請け負う新規構想であり、アプリケーションとサービスの開発と適用を促進させることを目的としています。インターネットをベースとしたコミュニケーションのやり取りにおいて、コンピューターによって制御するIoT(Internet of Things:モノのインターネット)のインフラを採用することで、成長を促進し生活の質を良くすることも目的としています。
 Digital Lifestyleのエコシステムは、輸送、農業、地区、エンターテインメント、学び、そして労働の6つの分野に分かれます。2013年から2015年は主に輸送、家庭と地域、トレーサビリティ、そして健康の4つの分野にフォーカスをしています。
 マレーシアの消費者は買い物好きで、そのお金をオンライン上で惜しみなく使います。Adobeによる最近の調査によれば、マレーシアではデジタル広告の費用で継続的で確固とした成長が見られ、このセグメントにおいて2014年から20%以上の成長が見られるということです。

マレーシアにおけるインターネット利用頻度

 マレーシア国民のパソコンや携帯端末でのインターネットの利用率は高く、他の国民よりもインターネットへの依存率が高くなっています。

消費者動向

 都市部に住む人口が増加している中で、便利で時間を節約できる商品の販売が上昇することが予測されています。高いレベルの教育と仕事を求めて都市部へと移住する若年層によってこの流れはしばらく続くことでしょう。
 マレーシアの消費者が余ったお金を貯金に回す傾向が続く一方で、およそ3人に1人のマレーシア国民は余ったお金を株式や投資信託会社(33%)、あるいは退職年金基金(28%)への投資に使っています。
 5人に2人のマレーシア国民は浮いたお金で借金や、クレジットカードの料金やローンを支払っています(45%)。一方で、マレーシアの消費者は休暇やバケーションなどといった大型商品(42%)や、家庭外でのエンターテインメント(19%)、新しいテクノロジー製品(18%)などに積極的にお金を使っています。
 マレーシアの消費者は国内での生活費の増加の影響で、お金の使い方についてより倹約的で注意深くなってきています。おおよそ10人中9人のマレーシア国民は家庭での貯蓄を増やすためにお金の使い方を改めています(88%)。

資料:
・ https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/geos/my.html
・ http://www.bbc.com/news/world-asia-pacific-15356257
・ http://dupress.com/articles/asia-pacific-economic-outlook-q4-2015-malaysia/
・ http://dlm.skmm.gov.my/Whats-DLM/DLM-Overview.aspx
・ http://www.mscmalaysia.my/why_malaysia
・ http://www.nielsen.com/my/en/insights/news/2015/malaysia-consumer-confidence-index-hits-10-year-low.html

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