シリーズ アジアを知る (5)台湾~競争力の高い工業製品を擁し、世界のICTをリードするモバイル先進国~ | リサーチ・市場調査・マーケティング

グローバルコラム
2016/6/14

シリーズ アジアを知る (5)台湾~競争力の高い工業製品を擁し、世界のICTをリードするモバイル先進国~

シリーズ アジアを知る (5)台湾~競争力の高い工業製品を擁し、世界のICTをリードするモバイル先進国~

概要

・ 総人口:23,415,126 人(2015年7月推計)
・ 公用語:標準中国語(台湾国語)
・ インターネット普及率:70.0%(2009年)

イントロダクション

 台湾は、約36,000平方kmの島で、その大きさはオランダのおよそ半分である。
 日本の南西、フィリピンの北に位置し、中国本土の沿岸からは南東におよそ180km離れている。台湾の領土は、台湾本島の他に、金門(きんもん)、馬祖(ばそ)、澎湖(ほうこ)やその他の小さな島々からなる。
 台湾経済は、第二次世界大戦後に急速な成長と工業化を経験した。1987年に戒厳令が解除された後、この国は政治的民主化と自由経済化に乗り出した。
 その結果、台湾は生活必需品の製造から工業経済へと急速に変化し、世界の情報通信技術(ICT)の分野において、極めて競争力の高い国の1つとなった。

経済

 台湾は世界経済において重要な位置を占めている。この国の産業の中でも特に重要なものとしては、バイオテクノロジー、コンピューターおよび周辺機器、集積回路、光電子工学、精密機器および電気通信がある。
 情報通信技術の産業は台湾の国内総生産の約3分の1を占めている。この国は世界のICT部門におけるトッププレーヤーであり、同時に様々な産業にとっての主要商品サプライヤーでもある。
 世界貿易機関(WTO)によると、台湾は2014年の輸出国としては20番目に大きく、輸入国としては18番目に大きかった。
 この国の経済的バックボーンは中小企業であるが、より多くの大企業が近年現れてきている。Foxconn(鴻海科技集団)やQuanta Computer(広達電脳)などの台湾企業は、AppleやHewlett-Packard、DELLのような世界的ブランドの製品製造で知られる、相手先ブランド名製造(ODM)企業である。
 台湾の経済にとって外国貿易は重要で、政府は他国との経済的絆を強めようと努め、それが実を結んでいる。
 この国は世界貿易機構に2002年に参加し、パナマやエルサルバドルといった外交同盟国と自由貿易協定を結んでいる。

メディア・コミュニケーションの概要

 台湾は、アジアの中でも高度にネットが普及した市場の1つと考えられている。
 このことはインターネット世界統計によっても示されており、台湾はアジア太平洋地域のインターネット普及率ランキング第4位(80%)であった。クラウドサービス・プロバイダーであるAkamaiによれば、台湾は平均インターネット速度で2014年のアジア太平洋地域第5位でもあった。
 台湾は、この地域で最もモバイルの普及率が高く(45%)、成人のスマートフォン普及率が高い(50%)ことを誇っている。2013年、Googleと市場調査会社のIpsosは、70%の人々が自分のスマートフォンを使ってオンラインで買い物していることを報告している。

ソーシャルメディアが台湾を席巻

 2014年、台湾のネットワーク情報センターが報告するところによれば、スマートフォンで最も人気のある活動は、ソーシャルネットワーキングであった(64%)。
 その年、台湾のソーシャルメディア普及率はこの地域で最も高く(69%)、ブルネイ(67%)や香港(61%)、シンガポール(59%)より高く、アジアの平均的なソーシャルメディア普及率(35%)をはるかに上回っていた。
 台湾はまた、世界的にも最もFacebookの普及率が高く(65%)、Eコマース事業がソーシャルコマース空間に進出するのをリードしている。

オンライン消費者

 台湾のオンライン買い物客は、購買決定をする前に複数のチャンネルでリサーチを行う。2014年のニールセンの調査では、台湾人オンライン買い物客の68%がウェブルーミングを行っており、ショールーミングは25%であった。
 台湾人買い物客はまた、オンラインでの買い物で、利便性、情報と価格を重視する。77%の人々がオンラインショッピングは便利だと考え、69%が購入前にオンラインで商品レビューを読み、52%がオンラインショップは実際の小売店よりも値段が安いと考えていた。
 2014年のNielsenの調査では、台湾人買い物客はオンラインでの買い物の際に幅広い商品カテゴリを好むことが報告されている。
 最も人気がある製品カテゴリは、衣類やアクセサリ(45%)で、旅行とホテル予約(42%)、航空券予約(38%)が僅差でそれに続いている。日用消費財もまた、台湾のオンライン買い物客の間で重要な製品カテゴリである(32%)。

商品購入前に調べる手段

資料:
・ https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/geos/tw.html
・ http://www.taiwan.gov.tw/np.asp?ctNode=3811&mp=1
・ http://www.specommerce.com.s3.amazonaws.com/dl/fs/150409_fs_taiwan_factsheet.pdf

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