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常夏のベトナムでは鍋文化が定着

2014 / 03 / 11

#食品 料理,#消費者行動,#消費市場

常夏のベトナムでは鍋文化が定着

熱帯モンスーン気候に属するベトナムは、地域によって気温差はあるものの、基本的には常夏の国と言えるでしょう。特に旅行者にもお馴染みの南部ホーチミンは年間の平均気温が30度を超えています。

ベトナムでは熱い料理が人気

常夏の国ベトナムでなぜか熱い料理が人気の様子。焼肉店はどこも繁盛していますし、屋台では年中熱々の肉まんや揚げ物を見かけます。そんな中、取り分けベトナム人の間で人気を博しているのが「鍋」です。

ベトナム人にとって鍋とは

彼らは気温30度を超える炎天下のなかで汗を流しながら鍋を楽しむのです。
日本ではしゃぶしゃぶやすき焼きなど、一概に鍋と言っても種類は豊富ですが、ベトナムでは基本魚介や肉野菜などが満遍なく具として添えられていて、ダシも具材から染み出るあっさりめのスープが基本です。また驚いたのは、「どこでも鍋を食べられる」ということです。
スーパーやショッピングセンターのフードコートでも鍋を取り扱っているお店は必ずあります。鍋専門店だけではなく、通常のベトナム料理を提供するレストランでも大抵鍋はメニューに載っています。


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フードコートでも鍋は必ず扱っています


さらに、「ベトナム人は鍋を昼間から食べる」のです。
レストランやフードコートに行けば、スーツを着たベトナム人が仲間内で鍋を囲んでいる光景をうかがうことができます。「この暑い日によく鍋が食べられるな」と思ってしまいますが、ベトナム人からは「元気がでるからね」という答えが返ってきます。

1人鍋専門店がいまブーム

ベトナムでは現在「お一人様鍋」が流行っています。その火付け役は1人鍋レストランのチェーン店「KICHIKICHI(キチキチ)」です。KICHIKICHIは、日本の影響を受けたレストランで、店内では浴衣を着たスタッフが日本語で「いらっしゃいませ~」とお出迎えしてくれます。


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いざ店に入ってみると、レストラン内は常に客で賑わっています。しかも面白いのはレストランのシステムです。日本の回転寿司をモチーフにしたシステムで、レールに流れてくる具の載ったお皿を取って、手元の鍋に放り込むという新しいアイデアがベトナム人にうけているようです。スープも日本風の醤油ベースで、具は空心菜など青野菜から肉、魚介、うずらの卵などさまざま。さらに食べ放題なのでお皿の数を気にする必要もありません。

鍋好きのベトナム人だからこそ、1人鍋は抵抗感なく受け入れられた新しいスタイルなのかもしれません。今後もKICHIKICHIような日本のカルチャーを利用したベトナムならではのお店が出てくる可能性はあるでしょう。日本の企業がベトナムに新しい飲食店業態のスタイルを持ち込んでみるのも面白いかもしれません。

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