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新しい時代のリサーチ
2018/1/22

【新しい時代のリサーチ 第7回-Part1】RDITに関するQ&A

【新しい時代のリサーチ 第7回-Part1】RDITに関するQ&A

RDITに関するお問合せが増えてきましたので、今回、第7回のコラムでは、ご質問の多かった点についてお答えしたいと思います。 以下のような構成になっています。

Part1:対象者についてのQ&A
1 RDITの安全性について
2 最初の画面について
3 協力率について
4 回答のモチベーションについて

Part2:実施方法・ランダム性についてのQ&A
5 URLバーを使う点(偶然に間違ったURLを入力すること)について
6 RDITのランダム性について
7 Googleサーベイとの違い

Part3:RDITに向く調査とその価値についてのQ&A
8 RDITに向く調査とは
9 RDITを利用する価値とは

今回は、Part1:RDITの対象者についてのQ&Aです。
1 RDITの安全性について
2 最初の画面について
3 協力率について
4 回答のモチベーションについて

 

1 RDITの安全性について

  • Q RDITの調査方法「世界中の一般のインターネットユーザーの中から、ランダムに調査する」は、回答者にとって安全なのでしょうか?

A: RDITはプライバシーの遵守と安全性を非常に真摯に考えて設計されています。
RDITには以下の特長があります。

米国、EU、日本における個人情報保護に関する法令のいずれの基準も満たしています。
完全に匿名で、個人情報を特定できないしくみになっています。
またEUにおいて、これまでのDPA(the Data Protection Act)に代わり、2018年から施行される 非常に厳格な基準であるGDPR(General Data Protection Regulation)にも適合しています。

世界中の極めて厳格に法令を遵守するクライアントの調査で利用されています。
RDITは、国際検察協会(The International Association of Prosecutors)、バイアコム(Viacom・国際的なメディア企業)、国連、世界銀行などをクライアントとして、世界各国で利用されています。

 

2 最初の画面について

  • Q 最初に性・年齢を聞く質問が表示されるようになっていますが、いきなり性・年齢の質問が表示される とあやしいと思われるのではないですか? 最初に調査主体名や協力依頼の画面を出さないのはなぜです か?

A: トップ画面に何を表示するのかについては、いろいろな内部の検証調査を繰り返して今の形になって います。調査主体の名前を出すことは、その調査主体に好意的な人を集めることになり、潜在的なバイ アスを生むと考えています。またクライアントから、競合関係やデータ品質の観点から調査主体名の表 示を避けることを希望するケースが多いためです。
ランダムな回収を促進するものであれば、最初の画面の表示に関するご要望やご相談は可能です。

 

3 協力率について

  • Q 協力率(アンケート画面が表示される人の総数に対する協力率)は、通常どのくらいですか? 日本での実績ではどうですか?

A: 通常10%程度です。
回収に関するデータは、質問途中で脱落するものも含めてすべて自動的に記録されます。
日本での実績としては、RIWI社と弊社クロス・マーケティングが共同で行った衆院選調査(2017年10月実施)の場合


最初の画面の呈示 415,761名
最初の画面(性・年代質問)の回答者数 41,117名 (9.9%)
(回答者に年齢対象外は含まない)

以降、Q1 19,787名、 Q2  17,809名 のように、徐々に回答者が減っていきます。
質問内容の関心度や回答しやすさによって、協力率は変動します。即答できない、わかりにくい質問の場合は、脱落率が高くなります。(その脱落の程度により、費用が変動します。)

 

4 回答のモチベーションについて

  • Q アンケートに答える人の動機は何でしょうか?

A: RDITでは謝礼がないため、調査の協力理由は、謝礼ではありません。
アンケートに答える人の動機は、いろいろ考えられますが、内容に関心がある、好奇心、調査内容が明快で、シンプルで早いと感じたからかもしれません。これらの理由は、文化や地理によって大きく異なります。例えば言論を統制されている中近東の国々では、回答率が高い傾向がみられますが、匿名の安全な環境で、自分の意見を伝えたいという意識の現われなのかもしれません。

質問による調査(アスキング調査)は、電話調査、郵送調査、訪問面接調査などどのような手法であっても、調査対象者にとっては何か他にしていることを中断して協力してもらうことが必要です。RDITは、その中断が、インターネットを利用中の一般の人から、無理強いすることなく本人の協力する意志に従って、かつ可能な限り無作為に実施しようとしています。

 

Part1:RDITの対象者についてのQ&Aは以上です。引き続き、Part2、Part3もご覧ください。

Part2:実施方法・ランダム性についてのQ&A
Part3:RDITに向く調査とその価値についてのQ&A

 

執筆者 (株)クロス・マーケティンググループ クロスラボ 研究員 岸田 典子 (きしだ のりこ)

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