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マーケティングコラム
2019/5/23

刮目すべきSNS独自のインフルエンサーマーケティング

刮目すべきSNS独自のインフルエンサーマーケティング

 高速大容量のインターネットサービスやスマートフォンの普及と並行するように、近年SNSユーザーが爆発的に増えています。同時に、マーケティング市場も紙媒体の広告やテレビCMからネット広告へと、ビジネスモデルが徐々にシフトしています。ユーザーが増えている背景を認識した上で、サービスを提供している企業間の競争がどのように変移しているのかを把握することは、マーケティングビジネスを理解する上で不可欠です。従来は、ネット上でテキストがメインでしたが、データ容量が大きな写真や映像などを自在に駆使できる環境が整った現在では、こうしたコンテンツを活用するインフルエンサーという存在がマーケティングに大きな影響力を発揮するトレンドが強まってきました。
 

社会全体のSNSの利用率がどれくらいなのか

 SNSはソーシャルネットワーキングサービスの略記で、一般的にネット上で人と人がつながるための機能を提供する登録制のオンラインサービスを指します。総務省が公表した2017年版情報通信白書によると、スマートフォンの普及と連動するようなペースで利用が増加しています。経年比較できるLINE、Facebook、Twitterなど6サービスのいずれかを使っているスマートフォンユーザーの割合は、2012年は41.4パーセントと過半数を切っていたのに、2016年は71.2パーセントと急速に伸びています。そして、スマートフォンの普及率は2010年の9.7パーセントから2016年には71.8パーセントと7倍超の普及をみせています。

 顕著な特徴は世代間格差がなくなりつつあるということです。若年層は2012年時点から既に利用率が高く、2016年に20代では95パーセント以上の人がいずれかのサービスを利用しています。大きな変化は40代から50代の中高年世代です。2012年時点での利用率はそれぞれ40パーセント以下でした。ところが、2016年には80パーセント程度、60パーセント程度と急伸しています。世代間ギャップが希薄化しているという点に着目すれば、若い人だけを対象とすればよいわけではなく、むしろターゲットを広範囲にするようになってきています。

 

特に利用率が高いSNSとは

 総務省が統計に採用しているのはLINE、Facebook、Twitterなど6サービスですが、この中で何といっても爆発的に利用率が増えたのはLINEです。2012年時点ではFacebookの日本での利用率は16.6パーセントでLINEが20.3パーセントと大差ありませんでした。しかし、Facebookが2016年時点でほぼ倍増し32.3パーセントに伸びているのに対し、LINEは67パーセントとFacebookの2倍超の伸びを見せています。総務省はなぜLINEだけが急伸しているのかについては言及していませんが、総務省情報通信政策研究所はLINEを筆頭にSNSが重要なコミュニケーション手段になっていると評価しています。また、総務省統計には入っていませんが、ここ数年で急速に伸びているのが米Facebook傘下で画像共有サイトを提供するインスタグラムです。企業側が2018年11月に発表した9月時点で日本での月間利用者数は2,900万人を突破しています。
 

インスタグラムなどに代表される、SNS独自のマーケティング方法(インフルエンサーマーケティング)について

 SNSの利用率が急上昇するにつれて、利用者に強い影響力を持つ人々が登場し始めました。インフルエンサーと称される人たちで、彼らの商品に対する意見や、嗜好品に対する評価はスピーディな拡散力によって一気に広がります。インフルエンサーは消費者の購買意思決定に大きな影響を与えるキーパーソンであり、この影響力に着目してデジタル広告ビジネスに活用するのがインフルエンサーマーケティングです。

 現在ではインスタグラムのように写真や動画など、ビジュアルに重きをおいたコンテンツが利用できるようになり、インフルエンサーマーケティングの優位性が一気に高まりました。多くのフォロワーを有するインスタグラマーという存在は、写真や動画などを使用してテキストよりも直感的にユーザーに訴えることができます。かつての広告は企業からのダイレクトなプロモーションでしたが、トップインスタグラマーを起用したインフルエンサーマーケティングは、ユーザーの視点に立って情報を提供するスタイルであり、今後のネット広告の在り方に大きな変化をもたらす可能性を秘めた存在です。

 

まとめ

 2018年に総務省情報通信政策研究所がまとめた情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書によると、休日のインターネット利用の中でSNSは着実に利用度が伸びており、重要なコミュニケーションの手段となりつつあります。そしてそこから、新たなマーケティング手法としてインフルエンサーマーケティングに注目が集まっています。世の中のニーズやトレンドに敏感なトップインスタグラマーたちを活用したインフルエンサーマーケティングを自社のビジネスにどのように組み込んでいくかが、企業の経営戦略を展開する上で重要な課題となってきます。
 

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