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ブランディングを知る~「ロゴ」の活用~

2017 / 08 / 10

#ブランディング,#差別化,#消費者行動

ブランディングを知る~「ロゴ」の活用~

街を歩いていると見かける、世界的に有名なブランド「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」のバッグがあります。それがなぜ「ルイ・ヴィトン」で、高級なバッグだと分かるのでしょうか。あの「モノグラム」と呼ばれるロゴを見たからではないでしょうか。日本の家紋を参考にして作ったと言われる「モノグラム」と「L」「V」を重ね合わせたロゴ=ルイ・ヴィトンのもの=ラグジュアリーブランドの代表格、というイメージはゆるぎないものになっています。

ロゴを使ったブランディングの価値

 街を歩いていると見かける、世界的に有名なブランド「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」のバッグがあります。それがなぜ「ルイ・ヴィトン」で、高級なバッグだと分かるのでしょうか。あの「モノグラム」と呼ばれるロゴを見たからではないでしょうか。日本の家紋を参考にして作ったと言われる「モノグラム」と「L」「V」を重ね合わせたロゴ=ルイ・ヴィトンのもの=ラグジュアリーブランドの代表格、というイメージはゆるぎないものになっています。

 この事例でも分かるように、ロゴ、ものによっては「ロゴマーク」や「ロゴタイプ」などと言われるものは、消費者から見た企業イメージに大きく作用します。ロゴは、いわば会社の「看板」そして「顔」です。ロゴは、自社製品・サービスまたは企業自体のイメージを視覚的に印象付け、分かりやすく伝えるための重要な手段です。マーケティングの領域で言えば「ブランディング」に欠かせない要素です。ルイ・ヴィトンであれば「モノグラム」を見て一発で「このモノグラムが入ったバッグはルイ・ヴィトンの製品で高級品である」と多くの人が思うでしょう。

 つまり、ロゴが消費者に企業の製品・サービスの持つ価値を伝えているのです。言い換えれば、ロゴを作ることによって企業はブランディングに成功しているのです。しっかり作られたロゴは、それそのものがブランディングにおいて高い価値を持ちます。

ロゴによるブランディングの種類

 ロゴは、企業全体を表現するロゴと、製品ラインやブランドなどに分けて作られるロゴの両方があります。企業全体を表現するロゴの多くは、その企業の持つコンセプトや経営・企業理念、方向性などといった「コーポレート・アイデンティティ(CI)」をイメージ化したものです。

 ルイ・ヴィトンであれば、創業者の名の頭文字に、ヴィトン家の象徴とされる花と星をモチーフにして組み合わせた「モノグラム」は、代々続く企業をイメージ化したと言えるものです。また、この「モノグラム」によって、模倣品を防ぐ目的もあったそうです。つまり、ロゴによって他社との差別化も図っていたことになります。このほかにも、企業のCIをイメージで表現したロゴは多くあり、消費者はそれをひと目見れば「あ、●●のロゴだ」とすぐに分かるようになっています。実は「ひと目でどの企業のロゴであるか分かる」ロゴは、簡単なようでいながら緻密に作られています。

 例えば、コンビニエンスストアの「セブン‐イレブン」。世界中どこの店舗でも「7」と「ELEVEN」の文字を組み合わせたロゴが使われています。これは当初、セブン‐イレブンが7時から23時(夜11時)まで営業していたことを表すもの。コーポレートカラーとしている3色は、本社の公式見解では「朝から晩まで人々のオアシスのような存在になれるように」との思いを込めて「オレンジ=夜明けの空、緑=砂漠のオアシス、赤=夕焼けの空」をイメージしているそうです。

 このように、ラグジュアリーブランドのロゴはシックな色使いと繊細なフォントで高級感を出し、コンビニエンスストアのように多くの人の利用を期待する企業は多くの人に分かりやすいように太字のフォントで赤を多用し……と、CIをイメージ化しながら、ひと目で企業のブランディングと差別化が図れるように、メッセージ性の高いロゴが作られているのです。

ロゴの種類

 ここで「ロゴ」と表記していますが、実際にはロゴは「ロゴタイプ(Logotype)」の略です。ちなみに、一般に用いられる「ロゴマーク」は和製英語です。「ロゴ」と略して言う場合は、この「ロゴマーク」を含め、いくつかの種類に分けられます。

◎ロゴタイプ
企業名またはブランド名を図案化したものです。企業全体をブランディングの対象とするときに用いることが多いです。名称そのものを覚えてもらいやすいので、企業名・ブランド名を前面に出したい場合は、この「ロゴタイプ」が適しています。

◎シンボルマーク
企業やブランド、団体などの特徴や名称、業種などの一部を取り出して図案化した意匠・マーク・象徴のことです。自由度が高いので抽象的な表現も多く見られます。ルイ・ヴィトンの「モノグラム」と、もとになった日本の家紋もこれに該当します。視覚的効果が高いので記憶に残りやすく、差別化を図りやすいため信頼性の向上にも寄与します。

◎ロゴマーク
ロゴタイプとシンボルマークを組み合わせたもの。ロゴタイプとシンボルマークで表現しきれない部分をお互いにカバーしあい、企業名もCIも覚えてもらいやすくします。表現の幅が広がるので差別化が図りやすいです。

 会社のロゴを作成する場合は、それぞれのロゴの特性を理解して、自社のブランディングにおいて、社名でブランディングをするのか企業イメージでブランディングをするのか、という方針を考えた上でどれを採用するかを決めましょう。

ロゴイメージを考えてみる

 企業のマーケティングに多大な影響を与えるため、ロゴを安易に作ることはできません。まずはロゴのイメージを想起し、そこにどんなメッセージを込めるかを考えてみましょう。


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 このメッセージは、ブランドイメージの維持と向上に役立つものであり、ロゴは、このメッセージとブランドイメージを表現するために設定されるものです。ですので、ロゴはむやみやたらに一貫性なくして使われることがあってはなりません。ロゴそのものが、著作権に抵触しないか、模倣の疑いはないか、といったことに注意して作られるように配慮しなければなりません。同時に使用規定(レギュレーション)もしっかりと作り、ロゴが使われる際のビジュアルとコンテンツにばらつきが生じないよう、統一感を持たせるようにしましょう。

 また、雑誌やTVなどカラーで表示される場合と、新聞広告のようにモノクロで表示される場合の2通りがあります。ロゴも、カラーとモノクロの2種類を用意しておくと、ブランドイメージを損なうことなく様々な媒体に利用できます。企業の顔、企業の看板であるロゴは、長期間に渡って企業イメージの維持と向上、差別化に貢献する、ブランディングの立役者です。緻密に、想いを込めて作成し、発表後は大いに活用しましょう。

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