- マーケティングコラム
スマホにふれない通勤生活のすすめ
株式会社クロス・マーケティング
井上 真大
2016 / 06 / 23
みなさんは普段、どのように通勤していますか? 私は混み合う電車を2回乗り継ぎ、オフィスへ向かいます。座ることのできない電車の中、スマホ片手に情報収集やメールチェック等を行っていると、あっという間に約2時間の移動時間が過ぎていきます。
通勤電車での過ごし方
みなさんは普段、どのように通勤していますか? 私は混み合う電車を2回乗り継ぎ、オフィスへ向かいます。座ることのできない電車の中、スマホ片手に情報収集やメールチェック等を行っていると、あっという間に約2時間の移動時間が過ぎていきます。今年のゴールデンウィーク、私はカレンダー通りに業務をこなしていました。日の並びがよかったせいか、ゴールデンウィーク中の祝日以外の日も休みを取る方が多かったようで、通勤時いつも混雑している電車は空いていました。そこで私は、いつも手にしているスマホをカバンにしまい、車内をしばらく観察することにしました。
通勤電車の車内を観察
5月6日(金)、渋谷へ向かうある私鉄の車内、一両を半分に区切り、車両前方に乗車している方の観察を約5分間行いました。車内の様子はというと、座席に座っている人は約30人、立っている人は約10人。座っている人、立っている人を問わず、全体の8割程がスマホを使用し、何らかの操作を行っていました。残りの人は読書をしたり眠っていたりしている様子。途中駅から乗車してくる人を見ると、既にスマホを片手に持ち、空いた座席に座るとすぐにスマホの操作を始めていました。自身の生活を振り返るタイミング
車内の様子を観察し、あらためて私の普段の行動を振り返ってみると、この車内の人たちの行動と同じで、スマホばかりに目をやり、まわりの様子を見る時間が極端に減っていることに気がつきました。
電車の中で車内広告を見たり、車窓から外の様子を眺めたり、人間観察をしたりといったスマホを手にする前には当たり前にできていたことが、スマホからの情報に追われ、いつの間にかできなくなっていたのです。
リサーチャーという職業柄、店頭や新聞、雑誌、ネットなど、たくさんの情報を日々インプットしていますが、あまりにもインプットに夢中になりすぎると、気持ちがフラットになれる自身の時間を犠牲にしてしまいます。
週1回、スマホにふれない通勤生活のすすめ
この日から私は、週に1回「スマホにふれない通勤」をすることにしました。これをはじめたことで車内の広告スペースが埋まっていないことに気付いたり、外を眺めると大規模マンションの建設が始まっている場所があったり、新しいコーヒーショップがチラッと見えたりと、スマホにふれないことで見つけられた新たな気付きも増えています。みなさんも週に1回、スマホをカバンにしまっての通勤をしてみてはいかがでしょうか。新しい発見がきっとあるはずです。