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【活用事例】リテールメディアとは?メリットや広告出稿の方法

2024 / 05 / 14

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【活用事例】リテールメディアとは?メリットや広告出稿の方法

リテールメディアとは、小売(リテール)企業が提供する広告媒体全般のことを指します。リテールメディアを活用することで、広告主は小売企業が持つ顧客データをもとに、精度の高い広告を配信することが可能です。リテールメディアを上手に活用するにはどうすれば良いのでしょうか。今回は、リテールメディアのメリットや広告出稿の方法について紹介します。


リテールメディアの概要と種類

リテールメディアにはいくつかの種類があります。状況や商材に応じて適切に使い分けることが必要です。ここでは、リテールメディアの概要と種類を解説します。

リテールメディアとは?

リテールメディアとは、小売(リテール)企業が運営するメディアを通して広告配信をする仕組みのことです。具体的には、ECサイトや専用のアプリに付随しているオンライン広告、店頭や外壁などに設置されているサイネージ広告などがあげられます。

広告主は、小売企業が独自に保有する顧客データ(ファーストパーティーデータ)を活用することができるため、高精度なマーケティングを行うことが可能です。リテールメディアは広告主、小売企業、消費者に波及するため、現在注目されているマーケティング手法のひとつといえます。

リテールメディアの種類

リテールメディアには4つの種類があります。それぞれのリテールメディアによってアプローチの方法が異なるため、上手に使い分けて活用しましょう。

・店頭POP
店頭POPは来店客が必ず目にするもので、購入可否の判断に大きく寄与します。そのため、店頭POPを打つ場合は、デジタルから店頭まで統一された一貫性のある広告を展開すると、商品の訴求効果がより高まります。

・ECサイト
ECサイトの広告では、小売企業が運営するサイトにメーカーの関連商品を配信します。メーカーは広く商品やサービスを認知させることができ、顧客側も新たな関連商品を見つけることが可能です。

・アプリ広告
アプリ広告は、アプリに登録している会員情報や購入履歴などをファーストパーティーデータとして活用し、ユーザーにとって最も興味を引く広告を提供できます。プッシュ通知や位置情報を活用した広告なども打てるので、リアルタイムの宣伝を行うことが可能です。

・デジタルサイネージ
デジタルサイネージは、店頭に設置する液晶型の看板です。映像や音を使った広告を行うので、記憶に残りやすいのがメリットです。曜日や時間帯によって配信する内容を変えることもできるため、特定の時間帯にデジタルサイネージを目にすることが多い層に効率良くアピールできます。

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リテールメディアが注目されている背景

インターネットやスマートフォンの普及によって、デジタル広告が広告業界の定番となりつつあり、広告宣伝効果の可視化は日々進歩しています。

しかし、メーカーのなかには自社の商品を消費者が買ったかどうかに関するCVデータを持っていないところもあります。売上自体はメーカーが商品を卸している小売企業で発生しており、小売企業には膨大なデータが蓄積されているのです。

メーカーは、自社では保有できないデータを持っている小売企業と組むことで、これまでできなかった新しいマーケティング施策を実現できます。

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リテールメディアを活用するメリット

リテールメディアの活用は、小売企業、広告主、消費者にとって大きなメリットがあります。ここでは、それぞれのメリットを紹介します。

・小売企業
広告主が広告を打ち、その広告を見た消費者が購買活動をすることで、売上の向上を見込めます。また、広告収入を広告主から得ることができ、本業以外の収入が期待できるのもメリットです。

・広告主
小売企業を通して、自社では持ちえなかったCVデータを活用できるため、ターゲティングの精度が向上します。そのため、より効果的な広告宣伝につながるのです。

・消費者
企業が自分の購買行動をもとに広告を打つので、関心の高い広告のみが表示されるメリットがあります。リアルタイムで最適な広告を目にすることができ、購買の満足度が高くなるのもメリットです。

【リテールメディア】広告出稿までの5つのステップ

リテールメディアで広告を出稿するには、いくつかの段階を踏む必要があります。ここでは、広告出稿までの5つのステップを紹介します。

1.ターゲットを明確にする

広告を出稿する前には、ターゲットの事前分析が必要です。誰に配信するのかターゲットを細かく設定するところから始めます。

ターゲットを明確するにあたって、広告を出稿する店舗やサイトのユーザー層を把握することが大切です。年齢層や性別、ライフスタイルや購入されやすい時間などデータに基づいて分析し、ターゲットを決めましょう。

2.媒体を選ぶ

ターゲットを設定したら、次は広告を出稿する媒体を選びます。1つ目のステップで決めたターゲット層のユーザーが多い媒体を選ぶことが鉄則です。ECサイトやアプリの利用者、店頭で購入する顧客など消費者のデータを小売企業から受け取って決定しましょう。

3.オンラインプロモーションを実施する

媒体を決めたら、オンラインプロモーションを開始します。小売企業のECサイトやアプリで宣伝しましょう。小売企業が持っているファーストパーティーデータを使って、クーポンの配布などを行うのもおすすめです。

4.店頭プロモーションを実施する

オンラインプロモーションと同時に店頭プロモーションも開始します。プロモーションをする場所は、顧客の目に留まりやすいゴンドラエンド部分(陳列棚の端)がおすすめです。デジタルサイネージの広告を見たら、クーポンをアプリに配信するなどの工夫をすると、購入してもらえる可能性が高まります。

5.PDCAサイクルをまわす

オンラインと店頭でのプロモーションが終わったら、プロジェクト全体の検証をしましょう。広告を打ったら終わりではなく、検証して改善点を洗い出し、次のプロジェクトに活かすこと大切です。PDCAサイクルを回し、広告出稿の回を重ねるごとに成果を上げることを目指しましょう。

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リテールメディアの活用事例

リテールメディアはさまざまな大手企業が活用しています。ここでは、リテールメディアの活用事例を紹介します。

Amazon

Amazonでは、ユーザーの検索結果の一番上にスポンサー商品が表示されます。表示されるスポンサー商品は、ユーザーが検索した商品の関連商品なので、クリックされやすいのがメリットです。そのままスポンサー商品を購入するユーザーも多く、大きな効果が期待できます。

クックパッド

クックパッドは、ミニサイネージを使ってスーパーの店内でレシピ動画を流すcookpad storeTVを展開しています。レシピ動画内では流通チェーンが販売したい食材を使ったレシピを流すので、消費者の購買意欲を掻き立てる効果が期待できます。
また、このリテールメディアは小売企業側がメーカーに広告枠を販売できる点も特徴です。調理器具メーカーなども参画することができます。

セブン-イレブン・ジャパン

セブン-イレブン・ジャパンでは、消費者が買い物するときに使うセブン-イレブンのアプリのトップに広告枠を設けています。広告枠でセブン-イレブンの店舗で扱っているメーカーや商品を宣伝しています。
アプリからユーザーの購買履歴の情報などを分析し、適切なクーポンを配信して購買意欲を促進する工夫を行っているのです。

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まとめ

リテールメディアは、身近な場所にたくさん存在しています。広告主と小売企業、消費者それぞれにメリットがある三方良しのマーケティング戦略です。

宣伝効果を高めるために、広告を配信する媒体やターゲット層の選定などを精査しながら行う必要があります。広告の配信が完了したら、改善点などを洗い出し、次回の広告作成に活かすことも大切です。PDCAサイクルを回しながら、より適切な広告戦略を行い、自社の売上向上を目指しましょう。

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