Digital Marketing デジタルマーケティングコラム
- デジタルマーケティングコラム
SNSとソーシャルメディアの違い、ビジネスへの活用方法についてもご紹介
2021 / 07 / 30
SNSは日常生活に溶け込み、今やテレビでも「SNSで話題の…」と取り上げられることも増えてきました。“ソーシャルメディア“はSNSと並列に語られることもしばしばあります。しかし、SNSとソーシャルメディアでは定義が異なることをご存知でしょうか。そこで今回は、SNSとソーシャルメディアの違いと、ビジネスでどのように活用されているのかについてご紹介いたします。ソーシャルメディアマーケティングを実践している方、これから行う方はぜひ参考にしてください。
SNSの定義
SNSとはそもそも「Social Networking Service(ソーシャルネットワーキングサービス)」の略で、社会的なつながりを提供するサービスのことを表します。ここでいう「社会」とは、特定のプラットフォームのことを意味し、ユーザーがその中で交流することで生まれる“つながり”を指します。具体的には、Instagram、Twitter、Facebookなどが挙げられます。有料のサービスや無料のサービス、投稿する内容の形式がテキストや画像、動画など、プラットフォームにも様々な形がありますが、基本的にはこれらをひとまとめにして「SNS」と呼びます。
ソーシャルメディアの定義
ソーシャルメディアについて、総務省では「ソーシャルメディアとは、インターネットを利用して誰でも手軽に情報を発信し、相互のやりとりができる双方向のメディア」(※)と定義づけています。また、ソーシャルメディアの種類として、ブログ、SNS、動画共有サイト、メッセージングアプリ、情報共有サイト、ソーシャルブックマークと6つに分類しています。
※引用:総務省|平成27年版 情報通信白書|ソーシャルメディアの普及がもたらす変化
SNSとソーシャルメディアの違い
ここまでソーシャルメディアの定義についてお伝えしましたが、SNSとソーシャルメディアの明確な違いは枠組みが大きく異なることと言えます。ソーシャルメディアはより大きな枠組みで、その中にSNSが区分されるという関係性になります。SNSは発信者とユーザー間、もしくはユーザー同士でつながり、コミュニケーションを取ることを目的としたサービスです。一方、ソーシャルメディアはSNSを含むものの、必ずしもコミュニケーションを取ることが重要ではありません。
例えば、動画共有サイトの場合は「動画」で情報伝達することが中心となっており、副次的な要素としてコミュニケーションが生まれます。ブログや情報共有サイトでは発信者の発する情報が中心となり、コミュニケーションは副次的な要素です。
このように、SNSは「ユーザー間のつながり」という目的に焦点を当てた狭義なものであり、その上位に位置するのが「情報を双方向でやり取りできるメディア」と定義づけられたソーシャルメディアになります。
ソーシャルメディアのビジネス活用術
SNSとソーシャルメディアの違いが分かったところで、これらをどのようにしてビジネスへ活用するのか、その手法をご紹介します。見込み顧客獲得のための“ナーチャリング”
今はまだ見込み顧客ではないものの、自社サービスに興味関心を持ちそうなユーザーを見込み顧客へと育成してアプローチをする「ナーチャリング」という手法があります。ソーシャルメディアやSNSではこのナーチャリングを実施しやすいです。どのような情報を、どのような流れで発信していくのか戦略を立てて、実施していくことで、新規顧客の開拓が可能です。よくある失敗として、ひとまずSNSアカウントを開設してみる、ひたすら自社の宣伝ばかり行うというようなことが挙げられます。成果をあげるためには、戦略を立てて情報発信をしていくことが大変重要になります。
オウンドメディアでブランディングを促進
オウンドメディアはSNSではなく、ソーシャルメディアの枠組みの1つと言えますが、オウンドメディアではユーザーとの接触機会を増やすこと、企業のブランディングを促進することが可能です。ノウハウに関する記事や業界に関する情報を発信することで、ユーザーをファン化し、そこからセミナーへの集客や、サービス・商品の購入へとつなげることができます。こちらも、前項で挙げたナーチャリングのための戦略策定が重要になってきます。
広告を出稿する
SNS広告も最近、主流の広告手法になります。SNSを閲覧しているユーザーの発信の中に溶け込むようにして広告を出稿します。また広告の配信は、ターゲットによって、配信先のプラットフォームを検討することが大切です。SNSと一括りにしても、そのアクティブユーザーの属性はSNSごとに異なります。例えば、Instagramなら若い女性が多く、Twitterなら10代から30代の若年層が多いといったように、プラットフォームごとに属性が異なるので、それらも考慮して広告を配信する必要があります。そのためにも、自社サービスとマッチするユーザー層はどこかを見極め、それに合わせた対策を検討することが重要です。
まとめ
SNSとソーシャルメディアの違いについて解説しました。普段何気なく使っている言葉ですが、定義から考えると大きく異なります。また、ビジネスにおけるソーシャルメディアの活用は、しっかりと戦略を立てた上で実施することが大切です。大きな成果が生まれる可能性も秘めていますので、SNSやその他のソーシャルメディアをビジネスに活用してみてはいかがでしょうか。
■SNS分析に関するサービスの詳細はこちら
https://www.cross-m.co.jp/digital_mr/social_media_compass/
【出典】
http://www.toha-search.com/it/sns-teigi.htm
https://www.elite-network.co.jp/dictionary/sns.html
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc242000.html
https://www.innovation.co.jp/urumo/the_lead_nurturing/
https://www.cross-m.co.jp/column/data_marketing/mkc20200911/