- マーケティングコラム
Z世代とは?定義や特徴、ミレニアム世代との違い
2021 / 09 / 03
時代が進むに連れ、Z世代も徐々に大人へと成長しています。商品の購入や意思決定を自分自身で判断できる年齢に差しかかったこともあり、Z世代を対象に積極的なアプローチをかける企業も増えてきました。Z世代向けのマーケティングを展開しようとする企業も多いのではないでしょうか。そこで今回は、Z世代の定義や特徴、ミレニアム世代との違いなどを解説します。また、Z世代を魅了するマーケティング手法についても解説しているので、新世代の特徴をしっかりと理解していきましょう。
Z世代とは?定義や語源
Z世代とは、1990年後半から2000年代に生まれた人を指す言葉です。主に1960~70年代に生まれた人をX世代、80~90年代に生まれた人をY世代(ミレニアム世代)と呼び、「X」と「Y」の次世代という点から「Z」という名称が付けられました。Z世代という言葉が生まれたのはアメリカからです。もともとアメリカでは、1960~70年代に生まれた人をX世代、通称「ジェネレーションX」と呼んでいました。その後、約10年単位で誕生する次世代をアルファベット順に呼び、ミレニアム世代であるY世代の次にZ世代が現れた形です。
つまりZ世代は、2021年現在の年齢にして10~21歳となります。
物心がついたときからすでにデジタル技術が発達しており、インターネットやオンラインの世界に慣れ親しんでいるという点が特徴です。Web検索を巧みに使って情報収集をし、主なコミュニケーションはSNSで行うなど、ライフスタイルの中心にデジタル技術が存在していることが分かります。
ミレニアム世代との違いは?
2021年現在の年齢で20代中盤から30歳前半の人をミレニアム世代(Y世代)と呼びます。Z世代はミレニアム世代と生まれた年代が異なるだけではなく、価値観においても大きな違いがあります。ミレニアム世代と比較した場合、Z世代の価値観の特徴は以下の通りです。
・比較的ミレニアム世代もデジタルに強いが、Z世代はそれ以上
・デジタルに馴染みやすいZ世代だが警戒心も強い
・自分らしさを表現できる商品を好む
・デジタルの世界に馴染んでいるだけあり、リアルな体験への憧れが強い
マーケティングを実施する際、購買意欲にあふれるZ世代をターゲットにするケースも珍しくありません。そしてターゲットを設定する際は、上記のようなZ世代特有の価値観を理解しておくことが重要です。
先述した通り、Z世代のライフスタイルの中心にはインターネットがあります。幼い頃からPCやスマホといったデジタル製品に囲まれて暮らしていたZ世代にとっては、インターネットを使った情報収集やコミュニケーションは当たり前の行動だと言えます。
しかし、慣れ親しんだ環境にいるからと言って、必ずしも完全に心を開くわけではありません。たとえば商品購入を決断する際でも、まずSNSなどで情報を調べたうえで、十分に納得してから購入する傾向にあります。これまでの世代に比べると決断が慎重だと言えるでしょう。
また、Z世代はパーソナライズされた商品を好む傾向にあります。Z世代の嗜好の傾向として、自分らしさを表現できる商品を選びやすい点が挙げられるからです。
Z世代を魅了するマーケティング手法は?
Z世代には上記のような価値観の特徴があることから、これまでの世代とはまったく異なるマーケティングを展開していくべきでしょう。Z世代の価値観をうまく捉えていないと、プロモーションの施策がターゲットの心に刺さりにくくなってしまいます。ここでは、Z世代を魅了するマーケティング手法について解説していきます。
Webを経由したアプローチ
Z世代向けのマーケティングでもっとも重要なポイントは、Webを経由したアプローチです。ここまでお伝えした通り、Z世代は常にネット環境に接続しており、情報収集やコミュニケーションの大半をデジタルで完結させます。つまり、会社や商品の情報をWeb上に掲載しておくことが、Z世代へのアプローチとしてもっとも合理的な方法だということです。
また、Z世代はインターネットの扱いに慣れているという特徴も忘れないようにしましょう。単にWebを介して情報を発信するだけではなく、Z世代がアクセスしやすいよう高いユーザビリティを確保することも大切です。
たとえばSNSでプロモーション用の投稿を行った場合、商品ページへ直接アクセスできるリンクを設置しておくなど、細やかな配慮が必要でしょう。さらに商品ページには、ディテールが把握できる動画を掲載しておくといった方法も有効です。
信頼できる情報の提供を心がける
主にインターネットを通じて購買活動をするZ世代ですが、意思決定のもとになる情報収集もWebの情報を参考にしています。仮に信頼の置けない商品を提供していたり、信憑性の薄い情報を発信した場合には、その情報がすぐにWeb上で拡散され、意思決定に悪影響を与える可能性があります。たとえば、商品PRのためにブログを掲載したとしましょう。Z世代の場合、たとえブログだとしても発信者の情報をしっかりとチェックし、関連商品との専門性や権威性などを把握しようとします。そのうえで情報の信頼性を確かめ、購買にいたるのが基本的な流れです。
よってZ世代向けのマーケティングを展開するときは、信頼できる情報の提供を心がける必要があります。インターネット環境に慣れ親しんだZ世代ではありますが、同時に情報の信頼性や安全性には敏感という点を見落とさないようにしましょう。
まとめ
1990年後半から2000年代に生まれた人をZ世代と呼びます。幼い頃から自分の周囲にはデジタル環境が整っていたこともあり、Webを使った情報収集や購買活動、SNSを活用したコミュニケーションに長けています。そのため、Z世代向けにマーケティングを展開するなら、Webを経由したアプローチは欠かせません。同時に情報の信頼性や安全性には敏感な価値観を持つことから、発信する情報には信頼性や安全性が不可欠です。
Z世代の特徴やミレニアム世代との違いをしっかりと理解し、Z世代を魅了するようなマーケティングを実施するようにしましょう。
■Z世代に関するリサーチの詳細はこちら
・LINEリサーチ
・学生に関するネットリサーチ
【出典】
https://mtame.jp/marketing_foundation/Generation_Z/
https://www.criteo.com/jp/blog/%E3%83%9F%E3%83%AC%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%AB%E4%B8%96%E4%BB%A3-vs-z%E4%B8%96%E4%BB%A3/
https://keywordmap.jp/academy/generation-z/
https://www.d4dr.jp/fprc/article/gz-marketing/
https://thinkcontent.jp/gen-z-2
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