オウンドメディア立ち上げ記 第3回 コラボで実現した人気コンテンツ | リサーチ・市場調査・マーケティング

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2014/12/12

オウンドメディア立ち上げ記
第3回 コラボで実現した人気コンテンツ

オウンドメディア立ち上げ記<br>第3回 コラボで実現した人気コンテンツ

ウイスキー関連記事に追い風

アサヒビールと日経BP社が共同運営する「カンパネラ」は7月31日のサイトオープン以降、順調にアクセスを伸ばしています。KPIとして設定しているページビュー(PV)やユニークユーザー(UU)数はこれまで毎月目標をクリアし、好意的な評判も多くいただいています。数値目標のほかには、カンパネラからアサヒビールのサイトへの誘導効果についても意識しています。そのほか、サイトの目的のひとつである「酒文化啓発」という視点で、お酒や飲酒に対する読者の気持ちがどう変わっているかということもアンケート調査などで検証しています。

今回はカンパネラの人気コンテンツを紹介します。まずは、前回にも触れた「アルコール・ブレスト(AB)会議」です。アサヒビールの社員が飲みながら会議をする様子をレポートするものですが、会議の場にアルコールが入っている場合と入っていない場合との比較や、会議をうまく進めるコツも紹介しています。ただ飲みながら会議をするのではなく、飲むことで良いアウトプットにつながるような会議の進め方や、飲んでアイデアを出すだけで終わらずに、翌日のお酒が抜けた状態で振り返ることが大事だということまで追いかけているところがポイントです。おそらく読者の方も実体験として、会議の後に飲みに行って話をしているときの方が良いアイデアが出たというような経験があるのではないでしょうか。

アルコール・ブレスト(AB)会議

ニッカウヰスキーの関連のコンテンツも人気です。創業者の竹鶴政孝がスコットランド留学時に、蒸溜技術を書きためていた「竹鶴ノート」を読み解いた土屋守さん(ウイスキー評論家)のインタビュー記事や、余市蒸溜所を紹介したコラムは好評でした。この秋にNHK朝の連続テレビ小説で竹鶴政孝をモデルにした「マッサン」が始まったほか、余市蒸溜所が旅行口コミサイトのトリップアドバイザーで「行って良かった!工場見学&社会科見学ランキング2014」で1位と紹介されたことも追い風になりました。

竹鶴政孝とその妻、リタの生涯を紹介するマンガや、「マッサン」の1週間を一枚絵と感想で紹介するコラムも人気です。余市蒸溜所は我々が持つ素晴らしい資産のひとつですが、アサヒグループの社員にとっては当たり前のものとしてとらえてしまうところがあります。そこに日経BP社のスタッフが読者の視点を意識して編集することで、新鮮で魅力が伝わるコンテンツを生み出すことができました。両社が関わっていることの相乗効果が出たと感じています。

鶴政孝とその妻リタの生涯をマンガで紹介

さらなる読者拡大のフェーズへ

ほかにも、企業の経営者に酒場でインタビューを行う「ミッドナイト・インタビュー」も両社のコラボレーションで生まれたコンテンツと言えます。日経BP社が得意とするトップインタビューを、お酒を交えたよりリラックスできる場で行うことで、より経営者の方の魅力を引き出すことができます。

リラックスできる場で経営者の本音を引き出す「ミッドナイト・インタビュー」

サイトオープンから4カ月経過し、ようやく記事の本数もまとまったものになり、訪問していただいた方にも楽しんでもらえる内容になってきたと感じています。これまでは立ち上げ初期の段階で、訪問者は日頃から日経BP社のメディアに親しんでいる方が多かったのですが、今後はより多くの方に来てもらえるようにソーシャルメディアを使った施策も進めたいと思っています。

また、人気コンテンツである「アルコール・ブレスト会議」は、ビジネス、お酒、コミュニケーションとカンパネラのコンセプトを体現したコンテンツでもあるので、これをもっと浸透させていきたいと考えています。「AB会議」という略称も含めてバズワードになっていて、ビジネスパーソンの方に「AB会議と言えばカンパネラだよね、アサヒビールのメディアだね」と言ってもらえるくらいに認知を広げていきたいと思っています。

アサヒビール株式会社 経営企画本部デジタル戦略部 担当課長 馬場 崇暢

1999年アサヒビール株式会社入社。京都において業務用営業を皮切りに、四国にて営業企画、首都圏にて量販営業、MDを担当。13年にデジタルコミュニケーション戦略室(現デジタル戦略部)に異動。現在、「カンパネラ」の運営やEC企業窓口など、デジタルにかかわる幅広い業務に携わる。

アサヒビール株式会社 経営企画本部デジタル戦略部 主任 仲 祐槻

2007年アサヒビール株式会社入社。北海道にて量販店の営業を経験後、マーケティング部門にてマーケティングリサーチを担当。11年よりWebを活用した営業支援を担当し、13年にデジタルコミュニケーション戦略室(現デジタル戦略部)の立ち上げメンバーとして異動。「カンパネラ」や「ホームページ」などオウンドメディアを中心にデジタルに関わるさまざまな業務を担当。

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