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蚊とり線香で新しい価値の提供を
第1回 蚊とり線香のトップシェア獲得は悲願

飛田 憲一
アース製薬 デジタルマーケティング部 研究開発本部 商品企画部
商品企画課 課長

飛田 憲一

2015 / 08 / 07

#消費市場

蚊とり線香で新しい価値の提供を<br>第1回 蚊とり線香のトップシェア獲得は悲願

アース製薬は家庭用殺虫剤を主力に、オーラルケアや入浴剤など日用品分野で幅広く事業展開しています。私は2010年から、商品企画部で主に殺虫剤を担当してきました。このコラムでは3回に渡って、現在の殺虫剤市場の概況や、いま力を入れている蚊とり線香「アース渦巻香」の取り組みについてご紹介していきます。 

バリエーションが広がる殺虫剤市場

アース製薬は家庭用殺虫剤を主力に、オーラルケアや入浴剤など日用品分野で幅広く事業展開しています。私は2010年から、商品企画部で主に殺虫剤を担当してきました。このコラムでは3回に渡って、現在の殺虫剤市場の概況や、いま力を入れている蚊とり線香「アース渦巻香」の取り組みについてご紹介していきます。


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日本の殺虫剤市場の規模は、昨年の実績で約1100億円と言われます。その中から害虫別に、「ハエ・蚊」、「ゴキブリ」、それ以外の「不快害虫」などに分類され、「ハエ・蚊」カテゴリーは400億円強を占めます。蚊とり線香は歴史のある商材で多くの企業が販売していますが、市場規模は112億円ほどで、大日本除虫菊(金鳥)とフマキラー、それから当社の3社が大多数を占めています(アース製薬調べ)。

かつて、殺虫剤といえば蚊とり線香とエアゾールで噴射するタイプのものしかありませんでした。その後、マットに薬剤をつけて熱で拡散させるタイプの商品が登場し、25年前にマットを使用せずに殺虫成分を拡散させる液体蚊とり「アースノーマット」の発売を開始し、ヒット商品になりました。近年はワンプッシュで殺虫効果が一定期間持続するタイプの商品が登場し、売上を伸ばしています。このように、蚊とり線香に変わる商品のバリエーションは広がっています。

真の「殺虫剤ナンバーワン」となるために

様々な商品が登場している殺虫剤ですが、それぞれ使用している薬剤や散布の仕方に違いはあるものの、効果として大きく変わりはありません。その使い方の違いによって、屋内や屋外など、お客様の利用シーンやライフスタイルに合わせて使い分けることができるようになっています。

私たちは殺虫剤市場全体では50%以上のシェアを持ち、商品カテゴリー別でもほとんどがトップシェアを獲得しています。ただ、蚊とり線香に関しては、ブランド力のある商品を持つ競合他社に後れを取っているのが現状です。そのため、私たちとしては、なんとかアース渦巻香でトップシェアを獲得したいという強い思いがあります。真のナンバーワン企業になるという目標を掲げ、このカテゴリーには特に力を入れています。

先に挙げたような多くの代替商品の登場により、かつては殺虫剤の主力であった蚊とり線香の市場は、100億円を割るほどにまで縮小し年々下がってきているような状況でした。それが2012年を境に、回復する兆しをみせています。この傾向に大きな役割を果たしたのが、私たちが開発した、香りをつけた新しいタイプのアース渦巻香でした。

次回は香りつき渦巻香が開発された経緯などをご紹介します。

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