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回答率が上がる調査票の作り方

2017 / 07 / 13

#アンケート調査,#リサーチ初心者

回答率が上がる調査票の作り方

インターネット調査でも対面調査でも、アンケート調査を行う際には、必ず調査票を作成します。調査票は、いわば設問リスト。聞きたいことだけをただ何とはなしに羅列したり、それらしい回答を得られそうな設問をただ並べたりしただけでは、「調査票」とは言えません。

調査票を作成する前に

 インターネット調査でも対面調査でも、アンケート調査を行う際には、必ず調査票を作成します。調査票は、いわば設問リスト。聞きたいことだけをただ何とはなしに羅列したり、それらしい回答を得られそうな設問をただ並べたりしただけでは、「調査票」とは言えません。

 調査票は、アンケート調査において、自身が求めている回答・データを得るための基礎になる、土台の部分です。例えば、やみくもに質問したい項目を並べ、聞きたい設問を脈絡もなく盛り込んだとします。回答率が極端に低かったり、的を射ていない回答ばかり返ってきたりして、データとして使えるものにはなりません。聞きたい設問の羅列では、全問を通してみたときに、矛盾する内容になったり、得た回答結果が的を射ていないものであったりします。調査票とは、「得たいデータ・回答を得ることができるもの」として作られることによって、意味を成すのです。

 得たいデータ・回答を得るための調査票を作成するためには、作成の前に、調査の目的と集計方法を、曖昧なものではなく具体的ではっきりとしたものに設定しておくことが必須の事項です。明確な目的を設定することで、適切な設問を作りやすくします。例えば「・・について知りたい」とするのではなく「・・向けの商品・サービスを作る上で市場においてどのような××が受け入れられているのかについての回答を得たい」というように具体性のある目的を設定します。そうすることで、ターゲットも絞り込まれ、調査票を作成する対象を想定しやすくなるので、より深い聞き取りをする調査票作成が可能になります。また、集計方法にはどんなものを使うのか、単純集計でいいのかクロス集計なのか、というところまで設定しておけば、設問の種類もそれに合わせたものになります。調査票は、作成する前の段階でいかにしっかりと準備できているかどうかが、出来不出来を左右するのです。

調査票作成の基礎知識

 調査票を作成する前に調査の目的をしっかり設定し、その目的に応じた設問を作成して、調査票に順序良く載せていくこと。それが調査票の作り方の基本ですが、設問の作り方は、得たい回答によって違います。得たい回答によってどんな設問と回答方式を設定すればいいか、メリット・デメリットと合わせて回答方式をいくつか紹介します。


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① 単一回答(Single Answer、SA)
選択肢の中から、回答者にとって最も適していると判断したものを一つだけ選んでもらう回答方式。年齢や性別など、回答者の条件チェックを行いたいときや、回答を絞りたいときなどに用います。ただし、設定がある程度想定できる内容にしか使えません。

② 複数回答(Multi Answer、MA)
選択肢の中から、回答者にとって適していると判断したものを無制限に選べる回答方式。選択肢ごとに全体に対する割合などを見ることができます。回答者にとって回答しやすいですが、回答に偏りが生じやすく、選択肢に不備があると適切なデータが収集できません。

③ 段階回答(スケール回答)
「良い・やや良い・どちらとも言えない・やや悪い・悪い」のように、段階を設定して区切り、その中から一つを選んでもらう回答方式。対象についての好感度や評価などを聞きたいときに用いられます。

④ 自由回答(Free Answer、FA)
あらかじめ選択肢を設けず、記述等で自由に回答してもらう回答方式。回答者の率直な感想や、予想できない回答を得たいときに有効です。無回答や意味不明な記述による回答などが多い場合は意味をなさなくなります。

 他にも、マトリクス方式や数値回答方式など、調査票では様々な回答方式が組み合わさっています。

回答しやすい調査票とは

 調査票の作り方にきっちりとした決まりはありませんが、回答率を上げるための調査票、回答者にとって回答しやすい調査票を作る、という観点から、注意したいことはたくさんあります。回答者にとって回答しやすい調査票を作成するときは、以下の事項に気を付けると良いでしょう。

・回答者に失礼のないような表現・言葉遣いになっているか。
・回答者が疲れない程度の、適切な設問量になっているか。
・レイアウト構成は回答者にとって負担をかけないものになっているか。
・設問文が誰にでも誤解を与えず理解できるようなものになっているか。
・性別や年齢など、基本的事項についての設問も入っているか。
・回答不要な設問には回答しなくてよい設定になっているか。
・設問文に専門用語・業界用語を多用していないか。使う場合は説明を付けているか。
・設問文は答えやすいものから順に並んでいるか。
・設問文に重複や誤字脱字などがないか。
・1設問につき一つの事項を聞いているか(二つの事項を聞くと混乱を招くので×)。
・回答を誘導するような設問になっていないか。

 まとめると、「回答者の負担を軽減すること」「設問の並び順に配慮すること」「全体を俯瞰してバランスを取ること」。この3項目に注意を払うことが、回答しやすい調査票の作り方の基本です。

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