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コロナ禍でDXはどう変化した?事例も交えて解説

2022 / 11 / 22

#テクノロジー,#消費者行動

コロナ禍でDXはどう変化した?事例も交えて解説

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、最先端のデジタル技術を活かして、これまでにないビジネスモデル、製品、サービスなどを生み出す取り組みです。今までは、海外に比べて出遅れていた国内企業のDXですが、コロナ禍になって状況が変化しつつあります。特に、新型コロナウイルスの影響を強く受ける飲食業界では、これまでとは異なるデジタル施策が次々と誕生しています。本記事では、特に飲食業界に焦点を絞り、コロナ禍におけるDXの変化や、さまざまな取り組みを行う企業の事例を紹介します。DXの基礎知識は、「DXとは?今後課題となる「2025年問題の崖」を解説」をご覧ください。

コロナ禍におけるDXの特徴

新型コロナウイルスが社会的な問題となる2020年以前にも、DX化を推し進めようとする企業は少なからず存在していました。しかし、新型コロナウイルスの影響でオフィスに出勤するのが困難になった結果、テレワークやハイブリッドワークといった新しい働き方に対応できるよう、DX化がさらに加速しています。

コロナ禍では、DXをめぐる企業の取り組みに次のような変化が生まれています。

・多くの企業が自社のDX化の遅れを認識し始めた
・コロナ禍を契機としてデジタル施策への取り組みが加速した
・社会や働き方の多様化に対応するためにDXの重要性が再認識された

企業が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐには、業務やサービスの形態を新しい生活様式に対応させなければなりません。オフィスへの出勤が難しければテレワークの制度を導入する必要があり、それに伴って書類・伝票を扱う業務や対面で行う業務を、できる限りデジタル化させる必要性が生まれます。

このような環境になって初めて、DXの必要性とその遅れを強く認識し始めた企業も多いでしょう。事実、国土交通省が公表している「国土交通白書2021」によると、コロナ禍を契機にデジタル施策に取り組み始めた企業は、全体の75.5%を占めています。
参考:https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/r02/hakusho/r03/html/n1243000.html

この先、新型コロナウイルスの感染拡大が一段落したとしても、より便利で新しい働き方や生活様式は継続する可能性があるため、DXの対応は必須だといえます。


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コロナ禍の影響を特に受けた業界

新型コロナウイルスの影響を特に受けたのは、飲食業界です。内閣府が公表している「新型コロナウイルス感染症禍の外食産業の動向」によると、2020年における飲食店の売上高は前年比マイナス15.1%と、過去最大の減少率を記録しました。
参考:https://www5.cao.go.jp/keizai3/monthly_topics/2021/0430/topics_061.pdf

飲食業界がこのような打撃を受けたのは、度重なる緊急事態宣言による自粛や営業時間の短縮を行わざるを得ない状況に追い込まれていたからです。

しかし、だからこそ他の業界に比べて飲食業界は特に、感染症対策や客足減少への対策としてDX化が必須だったといえるでしょう。例えばコロナ禍における飲食業界では、非接触決済・非接触オーダーや、フードデリバリーサービスが広く浸透しました。


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DXによって成長した企業事例

前述したように、新型コロナウイルスの影響でDXの重要性が高まっていた飲食業界では、業績の低迷によって市場から脱落する企業も多かった一方で、デジタル施策を行って息を吹き返した企業も少なからず存在します。

ここでは、飲食業界の中でも、DXによって成長を果たした企業事例を紹介します。

スターバックス:接触機会を減らす新サービスを導入

大手コーヒーチェーンのスターバックスは、3密回避によって店舗への客足が減少することを見越し、「MOBILEORDER&PAY」という新サービスを導入しました。店外からでもスマートフォンひとつで注文でき、レジに並ばずに商品を受け取れる仕組みです。

商品代金はあらかじめデジタル決済サービスを利用して支払っておけるため、店舗に着いて、ほんの一瞬のうちに注文した商品を受け取れます。また、注文した商品はドライブスルーでも受け取れるため、従業員や利用客との接触機会を最小限に抑えられます。

◎MOBILEORDER&PAY|スターバックス
https://www.starbucks.co.jp/mobileorder/guide/

ソラノイロ:ラーメンキットの通信販売を開始

ソラノイロは、「女性が1人でも気軽にラーメン屋に入れるように」というコンセプトで、関東エリアにラーメン店を展開する企業です。

他の飲食店と同様、コロナ禍で客足が鈍っていた同社。そこで、思い切って独自のECサイトを構築し、自店のラーメンキットの販売を開始します。商品は冷凍食品となっており、自宅でもソラノイロのラーメンの味を楽しめるのがポイントです。

単なる中華そばだけではなく、今ではベジソバやつけそばなど、女性に人気の高いメニューも幅広く展開しています。新型コロナウイルスによる自店への悪影響を迅速に見極め、スピーディにシステムを構築したことが功を奏しました。

◎おうちでソラノイロ
https://ouchidesoranoiro.com/

まとめ

新型コロナウイルスの影響で加速するDXですが、デジタル技術や施策を取り入れたからといって、必ずしも低迷していた業績が回復するわけではありません。重要なのは、コロナ禍で変化した顧客・従業員のニーズや、課題解決のために必要な取り組みを的確に見極めることにあります。

特に、コロナ禍への早急な対処が求められる飲食業界では、3密回避や自宅での食事といったニーズの変化に対応できる、さまざまな取り組みが行われています。今回紹介した事例を参考に、コロナ禍に合う適切なDX化を進めましょう。


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