セルフアンケートツールのメリットと活用上の留意点 | リサーチ・市場調査・マーケティング

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2019/6/6

セルフアンケートツールのメリットと活用上の留意点

セルフアンケートツールのメリットと活用上の留意点

 低コストでスピーディーに結果が得られるWebアンケートが盛んになっています。中でもすべてをユーザー自身が行うセルフアンケートが注目されており、そのためのさまざまなツールが開発されています。特徴やメリットを理解すると同時に、留意点も十分考慮して利用することが大切です。
 

セルフアンケートツールとは

 アンケートを行うには設問や回答方法などの企画設計から結果集計までの作業が必要となってきます。これら一連の作業をリサーチ会社などに依頼せずユーザー自身が行う手法をセルフアンケートといいます。インターネットを使って実施するネットリサーチ手法の一つで、従来の対面方式や郵送方式と比較してコストが低いことと、結果を得られるまでの時間が短いのが特徴です。

 セルフアンケートツールとは、セルフアンケートを行うための専用ソフトウエアのことを指し、アンケートを実施するために必要な回答画面の設計や、得られた回答の集計データを閲覧したりダウンロードしたりして利用できます。HTMLなどのマークアップ言語やプログラミングの知識がない人でも、ツールの使用方法に従って設問を設定していけば自動的に設計ができるのが便利な点です。回答が得られると自動的に集計されるので、作業ミスもなく労働量も軽減されます。顧客や株主など自社ステークホルダーを有していなくても、特定のサイトを見た人を対象とするリバーサンプリングと呼ばれる手法を使うことで、回答者を集めることができるサービスもあります。

 

アンケート調査ツールのメリットとは

 従来型のアンケート調査に比べて、インターネット上で利用するアンケート調査ツールが優れているポイントは3点あります。第1に従来型であれば必須の用紙費や印刷費、郵送費や調査員の交通費が不要になるのでコストを下げることができます。一般的に人件費も節減できるので、従来型のアンケートは予算的に無理だった中小企業でもこのツールを使えば実施が可能になります。第2にスピーディーにアンケートを実施できることです。従来の方式ではアンケートのデザインなどを業者と協議する時間や、アンケート自体を実施する時間が必要でしたが、セルフアンケートツールには多彩なテンプレートが用意されているので制作に時間がかかりませんし、印刷したり回答者の自宅を回ったり時間が不要です。第3にアンケートの結果を得られるのが早いことです。ツールには基本的な分析機能が備わっていることが多いので、回答データをすぐに利用できます。設問が多い時は特に有利です。
 

セルフアンケートツールで出来ること

 少し前のWebアンケートはパソコン画面で回答してもらうことを念頭に置いた設計だったため、スマートフォンでは表示が小さくて読みづらかったり、画面から文字がはみ出すためにスクロールしなければならないという問題を抱えていた時期がありました。しかしセルフアンケートツールを利用してアンケート画面を設計すれば、パソコン、タブレット、スマートフォンなどいろんなサイズの端末で閲覧しても、最適のサイズやデザインで表示することができます。これをレスポンシブデザインといいます。回答者のストレスが溜まらず回答率のアップが期待されますし、管理自体も極めて簡単になります。またこのツールを利用すると、すべての回答が集まっていない任意の段階でもリアルタイムに結果を閲覧したり集計することができます。途中経過の段階でもとりあえず傾向を把握したい場合には便利です。すべてのツールで可能というわけではありませんが、自由に意見やアイデアを集めるサービスを利用することによって、新しい商品などの開発や改良に活用することもできます。
 

ツール利用の注意点

 セルフアンケートツールは便利ですが、注意すべき点もあります。第1に、専門家ではない人が自力で作るアンケートだからこそ、調査の目的を明確化しなければ結果を役立てることが難しいという認識を持つことです。第2に、料金と利便性の関係です。完全無料のツールでもそれなりの機能は備わっていますが、複雑な条件設定には対応できなかったり、集める母数が制限されている場合もあります。また、一定レベル以上の分析が必要な場合は有償になるケースもあります。有料のツールも、一度支払えばずっと利用できるタイプのものから、月額制のタイプまで多様です。最終的に支払う金額と利用する機能が妥当であるかどうかの判断が必要です。第3に、ある程度の母数を得られるかどうかという点です。母数が小さいと調査結果に偏りが生じて信頼度が低下する恐れがあります。
 

まとめ

 アナログ方式のアンケートに比べて省人化と迅速化を実現したセルフアンケートツールは、スピーディーな情報入手と経営判断を求められる現代ビジネスに必要な存在となってきています。利用するツールによって、それぞれ特性や強みがあります。何のために、どのような傾向をつかみたいのかという調査目的を明確にしたうえで、最適のツールを選択するようにしましょう。
 

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