あらためて知っておきたい ネットリサーチのメリットとデメリット | リサーチ・市場調査・マーケティング

マーケティングコラム
2016/11/17

あらためて知っておきたい ネットリサーチのメリットとデメリット

あらためて知っておきたい ネットリサーチのメリットとデメリット

ネットリサーチとは?

 マーケティングにおけるネットリサーチとは、インターネットを利用した市場調査を指します。また、「インターネットリサーチ」「Web調査」「オンラインサーベイ」とも呼ばれ、従来、訪問面接調査や郵送調査などによって行っていた顧客(消費者)の意見を、インターネット上で聞き出す調査手法です。
 ネットリサーチにおける代表的な調査方法としては、事前に登録しているアンケートモニターに、メールやWebサイト上でアンケートをお知らせし、サイト上のアンケートフォームから回答してもらう方法が最も多く挙げられます。
 ネットリサーチは数あるアンケート実施方法の中でも年々シェアを伸ばし、1999年には全体の約2%程度だったものが、2006年までの8年間で30%まで拡大、現在もその割合は増え続けています。

ネットリサーチのメリット・デメリット

 ネットリサーチのメリット・デメリットには、以下のような点が挙げられます。

 <メリット>
 ・短期間で調査実施から回答の回収までを行うことが出来る
 ・調査コストが抑えられる
 ・調査対象者・回答ともに大量に集めやすい
 ・対象者属性(年代、性別、商品・サービスの使用経験など)を絞り込みやすい

 ネットリサーチのメリットのひとつは、調査実施から回答の回収までを短期間に実施することができ、大量の回答を回収出来ることです。
 また、回答者の都合のよいタイミングで入力・送信が可能なこと、さらにインターネットという不特定多数の目に止まる媒体ということから、幅広い属性・多数の回答者から意見を吸い上げることが可能です。
 インターネットを介することで、年代や性別などの調査対象を絞り込みやすく、意見の回収精度も高くなることもメリットのひとつと言えます。
 さらに、実際に人を動かして行う市場調査に比べ、調査員の派遣などの人件費も削減でき、調査コストを抑えることができるため、コストパフォーマンスに優れた調査方法でもあります。

 <デメリット>
 ・調査対象者の代表性の問題(回答者の偏りがある)
 ・虚偽回答による信頼性の低下

 逆にデメリットとしては、回答者の偏りが挙げられます。現在、インターネットの普及率は高くほとんどの世代が利用しているとされていますが、高齢者など、インターネットの利用率が低い世代に対しては効果の少ない調査方法となってしまいます。
 また、匿名性を利用して、本来は対象者でないはずの回答者が回答していたり、謝礼のみを目的として不適当な回答を送る悪質な回答者が存在することも否定できません。
 このように、信憑性に関しては従来の調査手法とくらべて薄くなりがちなことは、ネットリサーチを検討する上で頭に入れておくべき点と言えるでしょう。

近年増加中の「セルフ型」のネットリサーチとは!?

 従来、ネットリサーチとは調査会社が中心となって実施することがほとんどでしたが、近年では「セルフ型」と呼ばれる、調査過程の一部を依頼者側が担うことによって調査コストを抑えるタイプのネットリサーチなども生まれています。
 この「セルフ型ネットリサーチ」は別名「DIYリサーチ」とも呼ばれ、資料作成や調査票の作成、チェック、回収データの回収や分析を依頼者側が行います。

 従来のネットリサーチに比べると、納期が短くなり、調査コストも抑えられるため、徐々に利用者を増やしています。回答サンプルが少なく、分析が手間でない場合などには有用な手段となります。
 また、これまで質問項目が増減したり、変更箇所があった場合には、調査会社側で反映に時間を要したり変更回数が取り決められていたりいうことがありましたが、この「セルフ型」では比較的柔軟に自前での変更修正が行えることも、メリットのひとつです。
 一方、「セルフ型」はアンケートシステムの習得や調査票作成のテクニック等が必要となることから、調査の品質が依頼者側の担当者に依る部分が多くなってしまうという点がデメリットであると言えます。

ネットリサーチの特性を知った上で活用するべし!

 情報技術の発達とともに成長を遂げてきたネットリサーチは、従来の調査手法とは全く異なる特性を持っています。
 みなさんがお持ちの調査課題と上記のようなネットリサーチの特性とを理解した上で、ネットリサーチを使いこなせられれば、とても高い費用対効果を生み出す可能性があるのです。

 

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