海外マーケティングには欠かせない会場調査と座談会モニターとはどう違うのか | リサーチ・市場調査・マーケティング

マーケティングコラム
2018/4/19

海外マーケティングには欠かせない会場調査と座談会モニターとはどう違うのか

海外マーケティングには欠かせない会場調査と座談会モニターとはどう違うのか

 外国人を対象にしたビジネスを新たに展開したり、あるいは拡大していく上で海外マーケティングは欠かせません。その海外マーケティングに大いに役立ち、欠かせない調査として会場調査があります。
 その他の調査としてよく比較されるものに座談会モニターがありますが、ここではその2つのマーケティング方法の違いと、ビジネス展開に有効な活用方法などを検証していきます。

 

会場調査と座談会モニターの違い

【会場調査】
CLT調査と呼ばれ、モニターを会場に集めて特定の製品やテーマについてアンケートを取ったり意見を述べてもらう調査方法です。時間は大体30分程度で、モニターに支払われる謝礼は一人につき3,000~5,000円くらいです。インタビュアーと1対1で行われる対面形式と、何人かのモニターと一緒に行われるグループ形式とがあります。この場合、基本的にはモニター同士の意見交換等はありません。
調査対象となるものは企業の製品やサービスなど、その場で評価できるような単純なテーマが多く、例えば食品の試食調査などモニターがそれほど深く考えることなく気軽に回答できるものが向いています。

【座談会モニター】
グループインタビューとも呼ばれ、選ばれたモニター3~10人程度が指定された会場に集められ司会者の質問に答えたり、モニター同士で製品やテーマについて話し合ったりする調査方法です。時間は2時間程度でモニターに支払われる謝礼は一人につき6,000~15,000円くらいです。
調査対象となるものとしては、多様な人々から異なった意見を聞きだして、企業にとっての新しい商品開発やサービスの向上や改善に活用することが目的の場合に向いています。

 どちらの調査アンケート方法も時間給に換算すると謝礼が高額なため、常に希望者は大勢いるのでモニター集めに困ることはありません。また高額な謝礼をもらうことで人はいい加減に答えることなく、より真剣により正直に答えようとしますから、モニター選びさえ間違わなければ信頼できる答えが得られます。求めているのが比較的単純な感想や意見なのか、複数人による話し合いによって掘り下げた意見なのかによって、どちらを実施するか選択すると良いでしょう。

 

海外マーケティングでも役立つ「外国人会場調査」

 海外マーケティングを基本に考えるとCLT調査のモニターは在日外国人ということになります。そのためのアンケートの場合、CLT調査では短時間で個人個人の意見が聞けて、なおかつ数字も把握できるという点がメリットとなります。特に調査の対象となるのが在日外国人ということであれば、それぞれの背景の違いなどを考慮すると、インターネットなどを介した調査よりもその場で個別にアンケートが取れ、生の声を聞くことができるCLT調査の方が結果の分析がしやすいといえます。

 また、リサーチの一番のポイントは最終的に調査をして何が知りたいかという点にあります。テーマにもよりますが、例えば調査対象の商品が一般消費者にどれくらいの頻度で買われるかを知るには結果を数値として確認できる「定量調査」が適していますし、なぜその商品が選ばれたのかを知るには行動原理を読み解くのにふさわしい「定性調査」の方が適しているということになります。

 

ポイントは「定量調査」と「定性調査」

 定量調査と定性調査を使い分けるのに企業サイドが知っておくべき2つのマーケティング手法の違いについて見てみましょう。

【定性調査】
企業が商品やサービスに対しての具体的な感想や意見などを、消費者から対面形式で直接収集する調査方法です。消費者の生の声を聞いて深層心理を探るのに使われます。この調査では消費者のなぜ/WHYと、どのようにして/HOWを把握することができます。定性調査の種類とモニター一人に対する謝礼の相場は以下になります。
・座談会/グループインタビュー(FGI):6,000~15,000円
・インデプスインタビュー(IDI):8,000~20,000円
・訪問観察調査:1,500~2,000円
・行動観察調査:15,000~20,000円
・ワークショップ:10,000円~

【定量調査】
数値化が可能なデータの収集を目的とした調査です。代表的なものはアンケート調査で「はい」と「いいえ」で答えられる単純な質問から得た回答を分析します。WHATに対してのYESとNOに比重をおいた調査になります。定量調査の種類とモニター一人に対する謝礼の相場は以下になります。
・ネットリサーチ:100~5,000円(調査内容によって謝礼に幅があります)
・会場調査(CLT):3,000~5,000円
・ホームユーステスト(HUT):500~1,000円
・街頭調査:謝礼なしのケースがほとんどで、もしあっても図書券500円程度
・郵送調査:500~2,000円
・電話/FAX調査:2,500~5,000円

 

まとめ

 マーケティング調査におけるアンケートに関して重要なポイントは、適切な課題の決定と適切なターゲットの選択にあります。インタビュアーの力量もありますが、的確な質問設定とふさわしいモニター選択を誤らなければ、調査結果は必ずその後のビジネス展開に役立ちます。

 特に外国人CLT調査は専門的になるので、依頼する会社選びを慎重に行う必要があります。専門分野での経験が豊富なマーケティング会社を選び、事前の打ち合わせを綿密に行ってください。

 

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