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シンガポールの外食事情~安くて美味しい「ホーカーセンター」の魅力とは?~

堀川 なつ美
Cross Marketing Asia Pte. Ltd.
アカウントスーパーバイザー

堀川 なつ美

2015 / 05 / 12

#食品 料理,#消費市場

シンガポールの外食事情~安くて美味しい「ホーカーセンター」の魅力とは?~

何かと物価の高いシンガポールで、安くて美味しい食事を提供してくれる場所が、「ホーカーセンター」です。ホーカーセンターとは、シンガポールの各地に多く存在する屋台村のような施設。1食300円~500円程度で、バラエティに富んだ各種ローカルフードを楽しめるのが魅力です。

シンガポールの台所「ホーカーセンター」

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シンガポールの人々の食事は外食が多く、3食外食ということも少なくありません。

先日、同じ会社の両親と同居しているシンガポール人の方に、「先週、お母さんが夜ご飯を自炊したのは何回だった?」と聞いたところ、「2回…いや、1回かな?」という答えが返ってきました。彼ら曰く、「シンガポール人は共働きだから、忙しくて自炊をしない」だそうです。もちろん共働きカップルが増えていることも要因の一つだとは思いますが、おそらく、この暑い国では重いものを持つ買い物が面倒だったり、虫などの問題で食べ物を保存しづらかったりといった要素も手伝って美味しく安価に家族で楽しめるホーカーセンターの需要が高いのだと感じます。

ホーカーセンターのはじまり

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1960年代までは、ホーカー(HAWKER)と呼ばれる商人たちが、シンガポールの公共空間に露店を並べていました。ただし、しっかりとした管理体制が整っていないため、このような屋台文化に衛生面からメスが入り、1968年には、2万軒以上あったホーカーたちの屋台に国の認可を受けさせました。

1986年には、各センターへホーカーたちの再配置が完了しましたが、当時のホーカーの人数は約2万5千人も存在しておりました。現在は100箇所以上・約6000店ものホーカーセンターがシンガポールにあると言われており、衛生的にも特に問題が無いところがほとんどですが、ここまでに至るのには半世紀以上にわたる経緯があったようです。

他民族国家ならではの多様性あふれるメニュー

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シンガポール人の75%は中華系民族ですが、その他にマレー系が13%、インド系が8%で構成されています。

また、全人口の1割を外国人が占めていることもあり、シンガポールには非常に多くの種類の飲食店が存在します。ホーカーセンターももちろん例外ではなく、有名なチキンライスやラクサのみならず、マレー料理、インド料理、韓国料理、タイ料理、中華料理、日本料理など、様々な料理を楽しむことがができます。

同僚や友人と一緒に、何品かを注文して皆で分けて食べている様子もよく見かけます。

また、ベジタリアン用の屋台やハラル認証(※1)の記載がある屋台もあり、各店舗それぞれの人種のニーズに応えています。

最近では、健康志向の高い若者も増えてきているため、サラダや、日本食の焼き魚弁当のようなあっさりしたメニューも人気があります。私自身も週に何回かホーカーセンターの料理を食べますが、そのバラエティーの豊富さに飽きずに食事を楽しんでいます。

ぜひシンガポールのお越しの際にはホーカーセンターに立ち寄って、ローカル気分を楽しんでください!

(※1)ハラル認証・・・イスラム法において合法と認証されていること







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