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英語を勉強するベトナム人が急増の背景

2014 / 11 / 11

#家庭 家族,#生活 文化,#子育て

英語を勉強するベトナム人が急増の背景

2013年EF EPI(民間企業が行っている英語力ランキング)が発表した英語能力指標によると、ベトナムは世界28位、アジア圏内では8位、全体評価(非常に高い~非常に低いの5段階)では真ん中の「標準的水準」でした。都心では英語を流暢に話す人が多いものの、ちょっと郊外へ行くと途端に英語を理解できる人は少なくなるといった印象です。大学を卒業していない大人はまず話すことができないと言っていいでしょう。



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ベトナム人が英語を勉強する背景

 日本語や韓国語など外国語を学ぶ若いベトナム人の中でも、とりわけ人気を博しているのが英語。いまでは世界共通の第二言語として、ベトナム国内でもビジネスの場で幅広く使われています。

 ベトナムではローカル企業がまだまだ少ないことから、大学を卒業して外資系企業に入社するのが一種のステータスとなっていることも英語熱の一つの理由といえるでしょう。外資系企業は、ローカル企業と異なり「給料が高い」、「福利厚生が手厚い」、「横暴な上司がいない」、「安定している」、「世界に通じるマナー、スキルが身に付く」と考えられていることから非常に人気があります。

中には「外資企業はベトナム企業と違って、給料日にちゃんと給料を支払ってくれる」という、ローカル企業が持つ問題を露見する意見も見受けられました。



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学生も社会人も通う英語塾

 高校、大学に通う学生の多くが学校終わりに英語塾に通います。夕方頃になると、子供を迎えにきた両親たちで塾周辺は大混雑。警備員による交通整備も行われるほどで、それに釣られて屋台まで出没する始末。

 また、社会人のために夜間部を開講している塾も多く、20代から30代が主に仕事終わりに通っています。「いまの仕事じゃ給料が低くて貯金ができない」と知人のベトナム人は言っていました。英語ができれば給料は格段と上がりますので、売り手市場のベトナムでは、会社を退職してまで英語学習に専念する人もいます。

 ネイティブの欧米人を講師に雇っている英語塾は、実践的な会話と発音が身に付くとあって、どこも非常に人気です。塾側がたいした宣伝をしていなくても、口コミだけで大繁盛するくらいです。 一方、ベトナム人講師の小さな塾に対しては、「ベトナム人の講師は、発音が変だから嫌だ」、「ベトナム人講師だったら、越僑の人。でも料金は安くないと無理」という厳しい意見もありました。

 人気の英語塾に通っているベトナム人の中には、家計がかなり厳しい方も。それでも、無理して子供に英語を取得させようとしているのは、「英語ができればどこでも働けるから、苦労しなくて済む」という両親の想いが込められているようです。

 今後英語人口が増加すると、外資系企業の参入促進が加速、あるいは英語圏の国へ職を求めて流出する可能性もあるかもしれません。

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