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インドネシアの使い切りサイズパック商品

2013 / 11 / 12

#生活 文化,#消費市場

インドネシアの使い切りサイズパック商品

インドネシアのスーパーや、「ワルン」と呼ばれる家族経営の伝統的な路上の小さい店では、使い切りサイズパックの商品をよく見かけます。使い切りパックで売られている商品は主に、洗剤、シャンプー、ボディーソープ、歯磨き粉、調味料などです。

スーパーやワルンを覗いてみると…

同じように日本のコンビニで売っている使い切り商品は、日本人感覚だと主に旅行用として購入するか、または新製品などの試供品として街中で配られる場合をイメージしてしまいますが・・・インドネシアではそうではありません。一般消費者が日常生活の中で使用する商品として購入するためのようです。

単価を安くして、買いやすくしている?

ボトル詰めの商品の内容量と価格を比較してみると、実はボトルサイズの方が得のようですが、グロスでは高くなってしまいます。一方、使い切りサイズパックだと、当然1パック当たりの価格が安いわけですから、どんな所得層の人でも手が届きやすい、というが特徴です。

経済成長が著しいインドネシアですが、貧富の差はまだまだ存在しており、その日暮らしの人々も少なくありません。そんな消費者にとってボトル詰めのシャンプーやボディーソープ等は簡単に手に入る物ではありません。使ってみたくても大袋入りや、ボトル入りの高い価格の物でしか売っていない。しかし、同じ商品でも小分けする事で安い価格で販売されいる使い切りパックだと購入可能です。

実際、うちでお世話になっているメイドさんは、月に1万5千円しか稼げません。この額はメイドさんの平均のお給料です。だいたいシャンプーボトルが600円もするインドネシアではメイドさんにとってとても高く、手が出せないそうです。いつもシャンプーや洗剤は使い切りパックを購入し、ボディーソープではなく、未だに固形石鹸を使っているようです。また、一回分の使い切りシャンプーや洗剤も、2回に分けて薄めて使っているようです。

スーパーはさまざまな所得層をターゲットにしている?

スーパーやワルンでは色んなメーカーの使い切りパック商品が置いてあります。その殆どは欧米のメーカー(Unilever/ P&G)とインドネシアの大手メーカー(WINGS)の一番売れているブランドの商品がミニパックとして売られています。また、洗顔部門では日本のメーカーのBioreブランドがミニチューブで、オムツ部門ではマミーポコが1~2枚サイズ入りのが売られています。


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大容量サイズが上の棚、同商品の使い切りパックが下の棚に
この使い切りパックは、多くのワルンでは商品が天井からぶら下げています。一方スーパーでは、通常サイズの物は消費者の目線上の目立つ棚に置いてありますが、使い切りパックは下段や隅の一角の目立たない所に置いてあります。しかし、目立たない場所に置いてあるのにも関わらず品切れになるのも早いようで、店員が常に補充している姿を見かけます。




よく行くスーパーのレジで、前列の人や周りの人が何をどのくらい購入しているのかをさりげなく見てみると、その人の生活ぶりやどの所得のレベルなのかが分かります。当たり前ですが、裕福そうな人はカート一杯にものを買っています。そして大抵大詰めのボトル商品を購入しています。5個ぐらいの使い切りパックを購入している人なら、うちのメイドさんと同じぐらいかな・・・などと想像できます。

毎日通うスーパーですが、ふと何気に足をとめて見るとインドネシアという国やインドネシア人の生活ぶりが分かるので面白いですね。また、ちょっと裕福層な人も、節約生活を強いられている人も、同じスーパーで買い物している様子も興味深いところです。

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