Insight Scope インサイトスコープ
2011年から宣伝会議とクロス・マーケティングで取り組んでいる「インサイトスコープProject」。このプロジェクトでは、社会の変化の兆しから生活者のインサイトを読み解き、発信をしています。
記事一覧
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ロングセラーブランド、リステージの戦略 第3回 流通からの共感を得る
クリニカではリステージ以降、「歯医者さんと予防歯科を目指しましょう」というメッセージを前面に打ち出してきました。こうお話しすると「予防歯科が浸透し虫歯になる人が減れば、歯科医院へ行かなくなるのでは?」と疑問を持たれる方がいるかもしれません。しかし私たちの想いとしてあるのは、歯科医院に、治療のためだけでなく、予防のための定期健診に通ってもらいたい、ということです。歯に問題がなくても歯科医院へ通う機会ができれば結果的に受診の頻度は上がります。さらに予防のためのメンテナンスが来院の目的となれば、患者さんと歯科医師との会話も増えて、信頼関係を築くことにもつながり、定期的に健診に通いたいという気持ちも生まれると考えています。
取材担当 / 横手 弘宣
2016 / 07 / 01
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ロングセラーブランド、リステージの戦略
第2回 歯科医師のイメージと消費者の習慣を変えるクリニカは、「予防歯科」をブランドの基本コンセプトとしていますが、そもそも「予防歯科」とは何かと言いますと、虫歯などになってからの「治療」ではなく、なる前の「予防」を大切にすることです。歯磨きなど、日常的に自分で行うケアだけでなく、定期健診で歯科医師から指導を受け、毎日のケアに活かす。自分自身による「セルフケア」と歯科専門家による「プロケア」の両輪を循環させることで虫歯にならない社会を作ろう――これが、私たちの打ち出す「予防歯科」の狙いです。
取材担当 / 横手 弘宣
2016 / 06 / 17
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ロングセラーブランド、リステージの戦略
第1回 予防歯科に着目した理由ライオンのオーラルケアブランド「クリニカ」は、2014年に予防歯科をブランド価値としたリステージを実施しました。私はクリニカを担当しているブランドマネジャーです。今回のコラムでは、私たちがなぜ予防歯科に着目し、リステージのためにどんなことを行ったのかを紹介したいと思います。
取材担当 / 横手 弘宣
2016 / 06 / 03
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新たなニーズを発掘する商品ブランド戦略
第3回 男性マーケターが女性消費者の本音をつかむ術私自身は男性でもあり、日常的にメークをすることはありません。ですから、女性がメーク落としに感じている不満や不安は実感として持つことはできません。男性がその不安をイメージするなら、整髪料をつけたまま、髪を洗わずに寝てしまった翌朝、頭皮に負担をかけてしまったか?大丈夫かな?というようなものでしょうか。また、女性が強いこだわりを感じるのは、それが「顔」という部分であることも大きな理由のひとつでしょう。
取材担当 / 長野 種雅
2016 / 05 / 20
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新たなニーズを発掘する商品ブランド戦略 第2回 消費者の「違和感」を見逃すな
「フルメーク ウォッシャブルベース(FWB)」は、自社オンラインショップ(watashi +)での先行発売と卵を使った動画を核としたプロモーションの効果もあり、2013年3月発売の予定を前倒しして店頭発売することになりました。店頭での発売時には、会社一丸となった大規模な店頭プロモーションを実施しています。先行発売時の動画と同じように卵を使い、お湯で簡単にメークが落ちることを端的に理解してもらえるプロモーションを行いました。
取材担当 / 長野 種雅
2016 / 05 / 06
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新たなニーズを発掘する商品ブランド戦略
第1回 働く女性のインサイトに迫るお湯でメークを落とすことができる化粧下地「フルメーク ウォッシャブル ベース(FWB)」は、2013年2月の店頭発売から間を置かずに出荷個数が200万を超え、ヒット商品になりました。私は発売当時のブランド担当として、商品企画からプロモーションまで手がけました。今回のコラムでは、私たちが「FWB」をどのように開発し、プロモーションを進めたかについてご紹介します。
取材担当 / 長野 種雅
2016 / 04 / 22
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成長市場を生き抜く商品ブランド戦略
第3回 新たなユーザーの獲得へカンロの「ピュレグミ」の定番はレモン味とグレープ味ですが、ほかにも季節に合わせて年間10種類くらいのフレーバーを発売しています。これまでフルーツをメインにおよそ50種類を発売してきました。
取材担当 / 入江 由布子
2016 / 04 / 01
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成長市場を生き抜く商品ブランド戦略
第1回 女性が成長をけん引する「グミ」市場私は「ピュレグミ」を中心としたグミ(グミキャンディ)の商品戦略からプロモーションに至るまでを担当しています。グミの担当は2010年からですでに5年になります。この3回のコラムでは、「ピュレグミ」ブランドがグミ市場でより多くの消費者に選ばれるために、どのようなことを実施しているのかについてご紹介していきます。
取材担当 / 入江 由布子
2016 / 03 / 04
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ブランドスイッチを促すマーケティング戦略
第3回 プランニングのさらなる精度向上へフィリップスのグローバル本社はオランダにあります。オウンドメディアのコンテンツ強化などのデジタル施策については、オランダ本社のアナリストが毎週データを分析し、効果検証をしています。その上で、コンバージョンレートが目標を下回っていれば、コンテンツの問題なのか、サイトのレイアウトの問題で販売店へのリンクボタンが目立たないのかなどの原因を考え、毎週クリエイティブを改善することで最適化を図っています。
取材担当 / 藤井 崇雅
2016 / 02 / 19
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ブランドスイッチを促すマーケティング戦略
第2回 Webコンテンツでターゲット層の興味喚起フィリップスでは、男性向け電動シェーバーのメインターゲットを18歳から39歳くらいまでの比較的若い層に置いていることは前回のコラムで説明しました。この層へ効果的に訴求するための取り組みとして、最近はオウンドメディアのコンテンツを強化しています。
取材担当 / 藤井 崇雅
2016 / 02 / 05
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ブランドスイッチを促すマーケティング戦略
第1回 若年男性をターゲットに据える理由フィリップスは1940年に電動シェーバーの販売を開始し、すでに75年以上の歴史があります。私たちの電動シェーバーの大きな特徴は、競合する他のメーカーが採用している往復式ではなく、回転式の刃を使用していることにあり、そのことをマーケティング戦略の中心に据えています。このコラムでは、私たちが販売開始以来こだわっている回転式シェーバーの良さをいかに伝え、どんな方法で理解促進を進めているかについて紹介していきます。
取材担当 / 藤井 崇雅
2016 / 01 / 22
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髪に悩む女性のインサイトを探る
第3回 共感を呼ぶプロモーション展開「ディアボーテHIMAWARI」を2014年2月に発売後、女優の尾野真千子さんを起用したテレビCMの放映を開始しました。「ゆがみを整え、素直な髪へ」をメインコピーに「登場篇」、「機能篇」の2パターンを制作しました。「登場篇」では年齢とともに表れる髪の悩みが「ゆがみ」であることと、それを整えるものが「ディアボーテHIMAWARI」だというメッセージを発信。「機能篇」でも「ゆがみ」が加齢とともに増える悩みの原因であることを伝えながら、それを整えるのがヒマワリオイルの力であることを印象づけています。
取材担当 / 井上 博
2016 / 01 / 08
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髪に悩む女性のインサイトを探る
第2回 “ノンシリコン市場”を広げるターゲット戦略ヘアケア商品の新たなブランドを立ち上げるにあたり、私たちが注目したのは30代後半から上の年代の女性でした。これまでのノンシリコンシャンプーがターゲットにしていない層を開拓することにより新たな市場機会となり、市場の拡大も望めるのではないかと考えました。
取材担当 / 井上 博
2015 / 12 / 25
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髪に悩む女性のインサイトを探る
第1回 成長市場で新たなポジションの開拓目指すクラシエホームプロダクツは、2014年2月に新しいヘアケアブランド「ディアボーテ HIMAWARI(ひまわり)」を立ち上げ、シャンプーやコンディショナーを発売しました。当社としては、2006年の「いち髪」以来となる大型ブランドの立ち上げです。35歳以上の女性の髪の悩みに応えることをコンセプトに開発した商品で、ターゲットの年齢層はやや高めに設定しています。
取材担当 / 井上 博
2015 / 12 / 11
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マーケティング戦略のデジタルシフト
第2回 オウンドメディアで競合商品を紹介する理由ニキビケア商品「プロアクティブ」のマーケティング施策にあたって、テレビCMのみに頼っていた旧来のやり方を改め、デジタルマーケティングを根本から見直していったことは、前回のコラムで説明した通りです。「買いやすさ」を追求した公式サイトリニューアルの成功を受けて、次に手をつけたのは「ニキビ」という消費者の悩みと「プロアクティブ」を結びつけることでした。そこで立ち上げたのが、オウンドメディア「ニキペディア」です。
取材担当 / 藤原 尚也
2015 / 11 / 13
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マーケティング戦略のデジタルシフト
第1回 テレビに頼らない手法を模索ガシー・レンカー・ジャパンの「プロアクティブ」は、ニキビケア商品のトップブランドです。電話やオンラインによるダイレクト販売がメインで、これまで大量のテレビCM投下で認知を獲得するというモデルで成長してきました。市場シェアでも圧倒的なトップの座を誇っていました。
取材担当 / 藤原 尚也
2015 / 10 / 30
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インバウンド消費を発掘せよ
第3回 「体験」が次なるキーワード訪日外国人観光客向けに羽田空港で実施した「ウェルカム展示」イベントは、前回のコラムで紹介した通り一定の成果を上げることができました。一方で、今回の取り組みはパナソニックのツーリストモデルを紹介することに留まっており、店頭への送客は今後の課題と考えています。
取材担当 /
2015 / 10 / 19