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デザイン評価調査を行う目的は、開発中の商品パッケージや広告などのデザイン案について、生活者の視点を取り入れた客観的な評価を行い、その効果を最大化することにあります。
調査では、まず各デザイン案が全体としてどの程度魅力的で、ターゲットの注目を引き、購入・利用に繋がる可能性があるかを評価します。次に、評価の理由を探るため、デザインのどの部分(レイアウト、色、イラスト、文字情報など)が特に評価されたのか、あるいは足を引っ張っているのかを要素ごとに分解して把握します。また、デザインが与える印象や想起させるイメージが、ブランドとして伝えたいメッセージや世界観と一致しているかどうかも重要な評価ポイントです。
これらの分析結果に基づき、最終的なデザイン決定や修正を行うための具体的な示唆を得ます。
- 各デザイン案の評価
評価を知るためには
【商品購入意向】【商品注目度】など
- 各デザイン案を要素分解して評価(デザインのどこが評価されたかを把握する)
評価理由を知るためには
【デザイン魅力点】【店頭での見やすさ】など
- 各デザイン案のイメージ評価(デザインの訴求イメージを把握しブランドとの合致度を把握する)
評価を知るためには
【デザインのイメージ】など
調査設計
調査目的と調査課題の明確化
デザイン評価調査を通じて、何を明らかにし、その結果をどのような意思決定に繋げたいのかを明確にします。その上で、評価すべき具体的な調査課題(例:どの案が最も好感度が高いか、ブランドイメージと合致しているか、メッセージは伝わるかなど)を定義します。
評価対象デザイン案と提示方法の決定
調査で評価するデザイン案(商品パッケージ、広告クリエイティブ、ロゴ、ウェブサイトUIなど、単数または複数案)を最終的に確定させます。また、デザインの意図や特徴を調査対象者に正確に伝え、公平な評価を得るための最適な提示方法と提示順や比較方法などの提示条件を決定します。
代表的な調査手法
WEB定量調査
ネットリサーチなどを行うことでコンセプトの評価を数値で測定することができ、指定した条件ごとにクロス集計での比較が可能。
CLT調査(会場調査)
CLT調査は、サンプルあたりのコストはWeb定量に比べて上がるものの、上市前のデザインで秘匿性が担保されることが条件となる場合に有効。
調査対象者
一定期間内での自社商品ユーザー
デザインリニューアルに対しての反応を確認するため。比較的新しい記憶を有している方の方が現状を反映しているため、利用期間を条件に入れる。
一定期間内での競合商品ユーザー
競合からのスイッチ見込みがあるかを確認するため。
好感度
デザイン案を見たときの直感的な印象や、全体的な好意度を伺います。デザインが与える第一印象の良し悪しや、感情的な受容性を測る基本指標です。
質問例:
ご覧いただいた [デザインA] の第一印象はいかがですか?
回答方式:
単一選択(とても好き~まったく好きではない)
視認性
例えば店頭の棚やWebページ、広告媒体の中などで、このデザインがどの程度目立ち、人々の注意を引きそうかを評価します。デザインの発見されやすさ、アイキャッチ効果を測ります。
質問例:
このデザインは店頭で目立つと思いますか?
回答方式:
単一選択(とても目立つ~まったく目立たない)
イメージ連想
デザインを見て、どのようなイメージを抱くかを、提示されたイメージワードの中から選んでもらうことで、デザインが狙い通りのイメージを醸成できているかを確認します。
質問例:
[デザインA] を見て、あなたが感じるイメージとしてあてはまるものを、次の中から3つまでお選びください。
回答方式:
3つまで選択(高級感がある、親しみやすい、新しい、信頼できる、安心感がある、おしゃれ、自分向け など)
デザイン要素に対する評価
デザインを構成する要素の中で、特にどの部分が魅力的だと感じたかを具体的に伺います。デザインの強みとなっている要素を特定します。
質問例:
[デザインA] について、あなたが特に良いと感じた点はどこですか?
回答方式:
複数選択(色使い、全体の雰囲気、写真やイラストの質、ロゴマークのデザイン、キャッチコピーの表現 など)
調査結果のイメージ
各デザイン案の評価
商品のデザイン案を呈示し、購入意向、目立ち度、コンセプトの合致度などを評価します。店頭に近い状態で評価させる方法には、「対象者に会場に来てもらう会場調査(CLTと呼ばれる)」があります。また、Web上で商品棚を再現する、「Webシェルフ」もあります。Web上でも、店頭の購買行動に近い状態で、デザインの評価を取ることができます。
「お菓子パッケージデザイン リニューアル案」 購入意向

結果の見方(例)
- お菓子のリニューアルデザイン案を3つ呈示し、購入意向、目立ち度、コンセプト合致度を聴取しました。
- デザインを見ての購入意向は「P」が最も高く、有力な案といえます。
デザインを要素分解して評価
デザイン評価について、要素(色、ロゴ、フォントなど)に分解して魅力度を聞きます。それによって、デザイン上で訴求力が高い点や、改善が必要な点を明らかにします。
デザイン要素別 魅力度(5段階評価のTOP2)

結果の見方(例)
- 上記結果で、最も購入意向が高かったデザインPを、要素別にみると、「画像」「色使い」「フォント」が魅力となっていました。
- しかし、「ロゴ」の評価が低くなっています。
- 別の自由回答でも「ロゴが背景色と似ていて見づらい」との指摘があり、ロゴの見せ方を改善したいところです。
各デザイン案のイメージ評価
各デザイン案のイメージを聴取することで、各々が訴求できるイメージを把握し、想定するブランド戦略の方向性との合致度を把握できます。
デザインイメージ評価

結果の見方(例)
- デザインPは「今風の」「かわいい」「身近な」イメージが高くなっています。
- 一方、デザインQは「おしゃれな」「高級感のある」イメージとなりました。
- 今回のデザインリニューアルにあたっては、若い女性に気軽に手にとってもらうことを狙っているので、デザインPは、方向性と合致しているといえます。
活用事例

会場調査で実際の店頭に近い環境を再現して消費者の評価を取得。
対象者条件 一定期間内の自社/競合商品購入ユーザー
サンプル数 100サンプル
設問数 SC10問/本調査20問
概算費用 2,000,000円~(税別)※調査設計~リクルーティング~実査運営~レポート作成(ローデータ/レポート納品)
標準スケジュール
Web定量調査 約1.5か月
グループインタビュー 約2か月
標準的な料金
Web定量
150万円~
※1000s/スクリーニング10問/本調査30問
CLT
200万円~
※100s/スクリーニング10問/本調査20問
納品物
Web定量
グループインタビュー
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