定型化したコンセプトボード
コンセプトボードの内容を定型化することによって調査を標準化
小売り・外食・衣料品・飲食(主に期間限定品)などの商品企画の現場では、季節ごとに数多くの新商品発売が求められます。
「昨対越え」という事業成長への目標を達成するために、新しい商品やサービスを開発しているものの、生活者に受け入れられるか根拠がなく、手探りのまま開発を進めている/生活者の評価は、具体的にモノが出来上がってきてから確認しているというケースが多いです。
一方で、本来であれば、企画(アイデア)の段階で有望と判断されたものに、限られた開発リソース(手間やお金)を投入することが、成功確率の最大化につながります。
従来の商品開発
YoY Scouter活用
シンプルで明確な判断基準
新商品アイデアと既存ベンチマーク品の評価データをZ検定で比較し、「信頼度90%で既存品を上回る」ことを、開発段階へ進むための判断基準としました。
統計的に有意な差があるかを検証するので、素早い判断が可能
精度の高い調査設計
コンセプト評価調査における「提示内容」「回答時間」「評価項目」などの精度を高めるため、研究結果に基づいた調査設計を取り入れています。
担当者の経験やスキルに依存しない、再現性の高い調査を実現
リサーチのパッケージ化
調査プロセスにおける主要工程(設問設計、コンセプトボード、集計分析、アウトプット)を定型化することで、短期間・低コストでの実施を可能にします。
“時間とお金があったら…”という諦めていた状況から脱却
| n数 | 既存品 | 新アイデア | P値 | 有意水準10% | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 全体 | 購入意向TOP2 | (500) | 65.5 | 72.0 | 0.01413 | 有意差あり |
| 購入意向TOP1 | (500) | 33.6 | 35.3 | 0.53461 | ||
| ヘビー | 購入意向TOP2 | (125) | 71.2 | 84.8 | 0.02212 | 有意差あり |
| 購入意向TOP1 | (125) | 38.6 | 46.7 | 0.07597 | 有意差あり |
結果の見方
全体(500人)の結果
購入意向TOP2 (買いたい・計):
新アイデア(72.0%)は既存品(65.5%)を有意水準10%で上回っており、全体で広く受け入れられる可能性が高いです。
購入意向TOP1 (とても買いたい):
新アイデア(35.3%)と既存品(33.6%)の間には有意な差は見られません。「絶対に欲しい」と思わせる強い魅力では、差がないようです。
ヘビー(125人)の結果
購入意向TOP2 (買いたい・計):
新アイデア(84.8%)は既存品(71.2%)を有意水準10%で大きく上回っており、ヘビー層に特に響いていることがわかります。
購入意向TOP1 (とても買いたい):
新アイデア(46.7%)は既存品(38.6%)を有意水準10%で上回っており、新アイデアの方が強く求められていることが示唆されます。
