店頭調査(売場調査)

お客様が買いたくなるような店舗施策を考えたい
店頭調査(売場調査)とは、お客様の購買心理にかなった店頭施策を考えたい、バイヤーへの営業資料となる、
売上拡大に繋がりそうな顧客情報が欲しい場合に用いる調査手法です。
店舗における商品陳列・販促物・清掃状況・スタッフの接客態度などを把握するために行います。
効果的な店頭戦略を考えたり、バイヤーへの説得力ある提案資料を作成したり、売上向上に繋がるヒントを得ることができます。
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店頭(売場)調査を行う目的

店頭(売場)調査とは

店頭調査を行う目的は、POSデータだけでは分からない、実際の店舗における顧客のリアルな購買行動とその背景にある心理を深く理解することです。

顧客は来店前に購入する商品を事前に決めているのか、それとも店頭で見て決めることが多いのかなどの意思決定プロセスを解明したり、計画外の購買も含めて店頭で顧客の購買を誘発したきっかけは商品自体なのか、陳列方法やPOPなどの販促物なのかを特定します。さらに、顧客がどのように店内を回遊し、どの棚の前で足を止め、商品を比較検討しているのか、その具体的な行動パターンも捉えます。

これらのインサイトから、より効果的な店頭施策を立案・改善することが最終的なゴールです。

お客様は事前に決めている?(購買心理に合う店頭施策を検討したい)

心理を知るためには

【最初に検討した棚や商品】【検討した商品数】【ブランド数】【手にとった商品】【パッケージを読んだ商品】【購入商品】【購入商品数】など

店頭でお客様の購買を誘発したのは何か

要素を知るためには

【来店前の計画購買性】【購入きっかけ】【購入理由】など

店内回遊状況(どの棚・販促をどの程度見ているか、選びやすい棚はどこか、商品・属性による差はあるか)

状況を知るためには

【商品検討時の参考店頭情報】【売場のわかりやすさ・選びやすさ】など

店頭(売場)調査の手法・進め方

店頭調査の進め方は、まず調査全体の方向性を定める目的を明確にすることから始まります。次に、その目的に基づき、調査を実施する店舗や売場を選定します。

調査手法は、顧客の動きを直接見る行動観察調査や、その理由を尋ねる店頭アンケート調査などの手法が代表的です。

誰から情報を得るかについては、カテゴリー全体の動向を見たい場合は「カテゴリー利用者」、特定商品の状況を知りたい場合は「特定商品購入者」など、調査対象者を選定します。

調査設計

調査目的の明確化

顧客の購買行動プロセスの解明、店頭施策の効果検証、競合の店頭状況把握など、店頭調査を通じて何を明らかにしたいのかを整理します。そして、その結果を意思決定や具体的なアクションにどのように繋げたいのかを明確にします。

調査対象となる店舗・売場の選定

調査を実施する店舗の条件を定義し、調査目的に合致する具体的な対象店舗を選定します。また、店舗内のどの売場を重点的に調査するのかも特定します。

代表的な調査手法

行動観察調査

お客様の売り場内の回遊行動を、SKU単位で観察。売り場の役割や、自社・競合商品の検討のされ方をリアルに明らかにします。

店頭アンケート調査

なぜそう行動したのか、購入決定においてどの店頭情報に刺激を受けたのかを確認。お客様の購買に結びつきやすい店頭コミュニケーションを明らかにします。

調査対象者選定

特定カテゴリーの商品利用者

カテゴリー全体の特徴を捉えるため、調査カテゴリーの商品購入者とする。

特定商品購入者(自社商品など)

自社商品はカテゴリー全体の中でどの位置づけで、今後どのように戦うべきかを把握するために、特定商品の購入者を対象とする。

店頭(売場)調査の設問例・質問項目

店頭調査で取り入れたいアンケート項目が存在します。代表的なものは以下の通りです。

来店目的/購入予定カテゴリー
来店の主な目的や、調査対象カテゴリーの商品を購入する予定があったかどうかを伺います。計画的な購買だったのか、非計画的な購買だったのかを把握する最初のステップです。

質問例:
本日はどのような商品をお目当てにご来店されましたか?
回答方式:
複数選択(食料品、日用雑貨、化粧品、医薬品、衣料品 など)

目に付いた販促物
店内を回遊中に、特に印象に残ったPOP、ポスター、キャンペーン告知などがあったかを伺います。販促物の視認性や印象度を評価します。

質問例:
本日、[調査対象カテゴリー名]の売場や店内で、特に目に付いた広告や販促物、キャンペーン情報などはありましたか?
回答方式:
単一選択(はい→自由記述で具体的な回答を取得、いいえ)

購入の決め手
なぜその商品を選んだのか、あるいは選ばなかったのか、最終的な意思決定の理由を具体的に伺います。顧客が重視するポイントや選択基準を探ります。

質問例:
今回、[購入した商品ブランド名]の購入を決められた一番の理由は何ですか?
回答方式:
単一選択(価格が手頃だった、いつも使っていて安心感がある、パッケージが魅力的だった、店頭のPOPや説明が分かりやすかった、商品の特徴・機能が求めているものと合っていた など)

商品の探しやすさ・選びやすさ
 調査対象カテゴリーの売場全体について、商品が探しやすかったか、比較検討しやすかったかなど、顧客視点での使いやすさ・分かりやすさを評価していただきます。

質問例:
今回、[調査対象カテゴリー名]の売場は、商品を選びやすかったですか?
回答方式:
単一選択(とても選びやすかった~とても選びにくかった)

調査結果のイメージ・活用事例

調査結果のイメージ

お客様は事前に何を想定して来店するのか

買うものは、事前に計画されているのか、店頭での衝動買いか・・・お客様の買い物モードがプリストアかインストアかを把握し、コミュニケーション戦略に役立てます。

ドラッグストアにおけるプチプラ化粧品のカテゴリー、銘柄決定タイミング

ドラッグストアにおけるプチプラ化粧品のカテゴリー、銘柄決定タイミング

結果の見方【例】

  • この商品は、売場に来る前に「そのカテゴリーを買う」と画されているものの、「銘柄」は決めていません。
    そのため、売場においては、カテゴリーのありかを知らせる情報よりも、具体的な商品情報を露出させたほうが、お客様の心理にかなったコミュニケーションであるといえます。

店頭でお客様の購買を誘発したものは何か

商品購入にあたり、どの店頭情報から影響を受けたのかを明らかにします。カテゴリー全体、競合商品との差からも課題が抽出できます。

ドラッグストアでプチプラ化粧品を買う時に参考にした情報

ドラッグストアでプチプラ化粧品を買う時に参考にした情報

結果の見方(例)

  • 購入時に影響を受けた情報は、購入者全体では「商品パッケージ記載の情報」がトップ。しかし、これが、自社商品を買う人においては低くなっています。自社のパッケージ情報に何かしらの課題がある可能性があります。
  • さらに、フリーアンサーなどで、情報のどこから何を感じたのかを聴取すると、不足情報、強化すべき情報がわかり、店頭コミュニケーションのヒントに繋がります。

お客様は店内のどこをどのように回遊しているのか

店内をどう回遊しているか(エンドや特設什器を、どの程度参考にしているか)を明らかにし、吸引効果として機能している棚や販促物を明らかにします。

従業員総合満足度×顧客総合満足度

従業員総合満足度×顧客総合満足度

 

結果の見方(例)

商品毎に、どこに立ち止まっていたか、注目していたかを、以下のような視点で把握し、棚や什器、販促物の吸引効果を分析します。
  • 各棚に立ち寄る程度。
  • 買場(定番棚、エンドなど)のタイプによる違い。
  • 自社商品購入者と非購入者、競合商品購入者での違い。
活用事例
ドラッグストアの購買行動を可視化する ための行動観察調査
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ドラッグストア実店舗で行動観察調査を実施。
店内の回遊の仕方から、注目されている棚や販促物を明らかに。
調査設計
調査手法  行動観察調査
調査店舗数    1店舗
サンプル数    店舗・調査カテゴリーにより異なる
調査日数     4日間(平日2日+休日2日)
概算費用     2,000,000円~(税別)※調査設計~店舗準備~実査~集計・レポート作成(レポート納品)

標準スケジュール・費用・納品物

標準スケジュール

行動観察 約2か月

STEP01
調査企画・設計 2週間~
STEP02
店舗挨拶・ロケハン 1週間~
STEP03
行動観察表作成 1週間〜
STEP04
実査 1週間〜
STEP05
データ入力・集計 1週間〜
STEP06
レポート作成 3週間〜

アンケート 約2か月

STEP01
調査企画・設計 2週間~
STEP02
店舗挨拶・ロケハン 1週間~
STEP03
行動観察表作成 1週間〜
STEP04
実査 1週間〜
STEP05
データ入力・集計 1週間〜
STEP06
レポート作成 3週間〜

標準的な料金

行動観察

200万円~
※1店舗/調査サンプル数:実施店舗・調査カテゴリーにより異なる/4日間(平日2日+休日2日)

アンケート

130万円~
※1店舗/調査サンプル数:実施店舗・調査カテゴリーにより異なる/4日間(平日2日+休日2日)

納品物

行動観察

報告書

アンケート

ローデータ、集計表、報告書
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