京セラに学ぶ、調査を「組織の共通言語」に変える技術

年に一度のブランド調査。分厚いレポートが納品され、関係者に共有されるものの、結局「なるほど」で終わり、具体的な次のアクションに繋がらないまま書棚に眠ってはいないでしょうか。
「調査結果から、結局『次、何をすべきか』がわからない」
「データが点在し、施策の企画や効果検証に活かしきれない」
「部署や担当者によってデータの解釈がバラバラで、全社で同じ方向を向けない」
もし、このような課題に少しでも心当たりがあるなら、それは調査そのものではなく、調査の「活用の仕組み」に問題があるのかもしれません。
これは、京セラ株式会社広報室が抱えていた悩みでもありました。同社の挑戦に対し、私たちがどのような支援をさせていただいたか、具体的なポイントを交えてご紹介します。
課題1:「調査を業務に活かすには?」
――“次の一手”に繋がらないもどかしさ
ブランド調査の最大の目的は、現状を把握し、次の戦略を立てることです。京セラの西野様も、当時同じ課題を感じていました。
西野様: 「活動に対する効果検証や今後の施策検討のための仮説構築に向け、『調査をよりよく活用していくにはどうしたらよいだろう』と悩んでおりました。」
ただ調査をやり直すだけでは、この課題は解決しません。そこで私たちは、まず調査のあり方そのものを見直すことから始めました。
弊社の支援ポイント①
調査を「業務プロセス」に組み込む再設計と、議論を促す「ワークショップ」の実施
私たちは「調査結果を受け取っただけでは活用できない」という状況を打破するため、調査そのものを業務フローに組み込む視点で、評価指標の見直しから調査全体の再設計をご提案しました。
そして、設計した調査を本当に“使える”ものにするための鍵として、部署横断の「ワークショップ」を実施。調査結果を一方的に報告するのではなく、メンバー全員が“自分ごと化”するための議論の場を設け、経験豊富なファシリテーターが各チームの議論を活性化させました。
西野様: 「各チームにクロス・マーケティングのファシリテーターの方々に入っていただいたこともあり、スムーズに、またきめ細かく対応いただいたので、非常に盛り上がりました。『これまでにない取り組みで、ブランドに対する意識がより深まった』というフィードバックがありました。」
この取り組みにより、調査は具体的なアクションへと結実し始めました。
課題2:「調査を扱いやすくするには?」
――点在するデータを“武器”に変える
もう一つの大きな課題が、データの管理でした。調査データが紙媒体で残っていたり、関連データが各所に点在していたりと、スムーズな活用を妨げていました。
西野様: 「調査データを活用する際に、紙媒体など一部アナログな部分も残っており、もっとスムーズに加工できたらなと扱いづらさを感じていました。」
多くの企業でDX化の流れから調査データは取り残されがちです。私たちはこの状況を解決するため、BIツールの導入をご提案しました。
弊社の支援ポイント②
理想論で終わらせない、現実的な「ツール導入」のロードマップ提示
新しいツールの導入には戸惑いがつきものです。私たちは、いきなり壮大なゴールを掲げるのではなく、クライアントが抱える不安に寄り添い、段階的に進める現実的なロードマップを提示しました。
西野様: 「『今年はこうやりましょう、その先はこうやりましょう』という短期的・長期的な2つの視点で段階的に進んでいけるイメージを持てたこともよかったと感じます。理想論だけでは本当に到達できるのかなと疑ってしまうところがあったかもしれないです。」
着実にステップを踏んで成功イメージを共有することで、点在していた情報は、誰もが直感的にアクセスできる戦略的な“武器”へと変わりつつあります。
まとめ:調査を「共通言語」とし、組織を動かす「伴走者」であること
ブランド調査を本当に活用するとは、単にデータを分析することではありません。調査を組織の「共通言語」に変え、具体的なアクションに繋げる仕組みを構築することです。
私たちは、単なる調査会社やツールベンダーではありません。お客様の課題に深く入り込み、共に考え、ゴールまで導く「伴走者」でありたいと考えています。西野様がパートナーとして弊社を選んでくださった理由も、そこにありました。
西野様: 「クロス・マーケティングはプラスして丁寧に伴走していただけるイメージが我々の会社の雰囲気ともマッチしていたように感じられたため、今回ご一緒に始めることになりました。」
おわりに
あなたの会社のブランド調査は、組織の意識を深め、未来への一歩を踏み出すための「共通言語」として機能しているでしょうか。もし答えに迷うなら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
