2025年最新動向!世界で人気のBIツールは?AIの影響は?Googleトレンドから比較
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そのような方々に向けて、今回は世界のBIツール最新動向について、Googleトレンドで比較しながらお伝えしていきます。また、近年発展が著しいAIですが、BIツールに与える影響や効果についてもご案内します。
BIツールとは
BI(Business Intelligence)ツールとは、自社で保有している膨大で多種多様なデータを統合・可視化し、スピーディーな現場展開を実現するツールです。ビッグデータの活用がビジネスの意思決定において重要視されるようになった近年、大規模なデータを扱えるBIツールは年々注目を集めています。とある世界的な調査機関のデータでは、世界のBIツール市場規模が2025年には約381.5億ドルになり、2030年までには562.8億ドルの巨大な市場に成長すると予想されています。
出典:ビジネスインテリジェンス(BI)市場規模とシェア分析 - 成長傾向と予測(MordorIntelligence)
https://www.mordorintelligence.com/industry-reports/global-business-intelligence-bi-vendors-market-industry
BIツール選定のプロセスや、おすすめのBIツールについて知りたい方は、下記リンク先の記事をご覧ください。
BIツール導入を検討されていませんか?ツール選定のプロセスをご紹介
本当に使えるBIツールのオススメ5選を徹底比較!
日本のGoogleトレンドから探る、人気のBIツールとその歴史
今回はGoogleトレンドを使い、5つの人気BIツール(Tableau、Power BI、DOMO、Looker Studio、Looker)について2010年からの検索トレンドを調査しました。各BIツールの特徴は以下の通りです。
| BIツール名 | 特徴 |
|---|---|
| Tableau | 非常に直感的なデータ視覚表現を持ち、洗練されたダッシュボードと強力なデータ分析機能を提供 |
| Power BI | Microsoftがリリースしたシンプルな操作のBIツールで、Excelとの統合や多様なデータソースへの接続が可能 |
| DOMO | ビジネス最適化に特化したクラウドベースのプラットフォームで、リアルタイムデータ統合機能と強力な分析機能を持つ |
| Looker Studio | Googleの無料データビジュアライゼーションツールで、使いやすく、Googleプロダクトとの統合が強み(以前のGoogle Data Studio) |
| Looker | データ探索と分析に特化し、カスタムクエリ言語「LookML」を使用して、高度なデータモデリングと洞察を提供 |
BIツール名
特徴
BIツール名
特徴
BIツール名
特徴
BIツール名
特徴
BIツール名
特徴
下記グラフは、上記5大BIツールの検索トレンドを実際に表示しています。あくまで日本でのトレンドであって、世界のトレンドではないことに注意してください。
※出典:Googleトレンド
2010年1月時点ではDOMOの一強でした。その後の人気度の動向から、DOMOを除く各BIツールは2014年頃から注目を集め始めていることがわかります。ここでいう「人気度」とは、最も検索需要があったタイミングを100として、検索数値を比較した割合です。
2025年6月時点ではTableauが最も大きな注目を集め、次いでPower BIという状況です。Tableauは2019年6月のsalesforce社の買収により大きな注目を集め、以後2位以下を大きく突き放しています。
DOMOを除く4ツールの検索数は概ね右肩上がりで、BIツール自体のトレンドが年々上昇していることは明白です。ただし直近1年間を見ると、2024年頃をピークに全BIツールの検索数は落ち着いてきており、BIツールが一定の認知を得て一般化したことが推測されます。
Googleトレンドから探る、世界でのBIツールシェアの最新動向
世界全体の検索トレンドをみると、近年ではPower BIの躍進が目立ちますが、Tableauも底力をみせています。ここではアメリカ、インド、イギリスについて、Googleの検索トレンドをみていきましょう。
アメリカ
2014年2月からPower BIがMicrosoft 365(旧称:Office 365)に搭載され、「Power BI for Office 365」としてサービスを開始すると、徐々に注目を集め出しました。
2023年に入るとPower BIがTableauを検索数で上回り、その後はPower BIが優位な状況が続いています。
インド
IT先進国であるインドでは、比較的早い段階の2013年からTableauが注目され始めていることがわかります。2016年に入ってからはPower BIのトレンド力が際立ち、Tableauに大きな差をつけていきました。
イギリス
イギリスでは、2018年11月にPower BIがTableauを上回っています。世界でクラウドサービスが普及し始めたのは2010年代前半であり、さらに「Power BI for Office 365」が登場したことから、イギリスでも大きく注目を集める要因となったと考えられます。全体的にPower BIとTableauが検索数において3位以下を大きく引き離していることから、近年ではPower BIとTableauの2強状態になっているといえるでしょう。

※出典:Googleトレンド
いずれの国でも近年の検索数は横ばい、もしくは若干の減少傾向を示しており、BIツールが定着して一般化するフェーズに移行したことが窺えます。
話題のAIによるBIツールの変化:各ツールのAI機能をご紹介
BIツールが年々注目を集める一方、近年ではAI(人工知能)の急速な変化も大きなトレンドとなっています。そして、AIの技術がBIツールの機能にも影響を与え始めています。
AI搭載型のBIツールでは、日常会話のような簡単な言葉で分析を指示するだけで、必要なレポートが自動で作成されます。これにより、データ分析の専門家でなくても、直感的にツールを使いこなせるようになります。
また、データ内の相関関係を見つけ出したり、過去のデータから将来の数値を予測したりすることも可能です。これにより、データに基づいた次の具体的な行動計画を立てやすくなります。
このように、AIはBIを代替するものではなく、その機能を「拡張」する関係にあります。AIの搭載により、現状把握に加えて、より精度の高い将来予測や意思決定を支援するツールへと変わっていくでしょう。
各BIツールのAI機能(2025年7月時点)
| ツール名 | 1.自然言語での 対話・操作 |
2.インサイトの 自動生成 |
3.予測分析 | 4.生成AIによる 作成支援 |
5.外部AIモデルとの 連携 |
|---|---|---|---|---|---|
| Tableau | Einstein Copilot | Tableau Pulse | Einstein Discovery | Einstein Copilot | Einstein 1 Platform |
| Power BI | Copilot, Q&A | クイックインサイト | 予測機能 | Copilot | Azure ML |
| DOMO | Domo.AI Chat | Mr. Roboto | 予測モデリング | テキスト生成 | AI Service Layer |
| Looker Studio |
Gemini | - | - | Gemini | - |
| Looker (Google Cloud) | AI Assistant | - | Vertex AI 連携 | AI Assistant | Google Cloud AI/ML |
ツール名
1.自然言語での対話・操作
2.インサイトの自動生成
3.予測分析
4.生成AIによる作成支援
5.外部AIモデルとの連携
ツール名
1.自然言語での対話・操作
2.インサイトの自動生成
3.予測分析
4.生成AIによる作成支援
5.外部AIモデルとの連携
ツール名
1.自然言語での対話・操作
2.インサイトの自動生成
3.予測分析
4.生成AIによる作成支援
5.外部AIモデルとの連携
ツール名
1.自然言語での対話・操作
2.インサイトの自動生成
3.予測分析
4.生成AIによる作成支援
5.外部AIモデルとの連携
ツール名
1.自然言語での対話・操作
2.インサイトの自動生成
3.予測分析
4.生成AIによる作成支援
5.外部AIモデルとの連携
BIツールは何を選ぶべきか?
現在、世界で圧倒的な人気を誇るPower BIとTableauですが、何を基準に選べばよいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ここからは、それぞれのサービスの特徴についてみていきましょう。Power BIの特徴
Power BIはMicrosoft社で提供しているBIツールで、無料版をはじめ、有料版のProやPremiumプランがあります。アウトプットイメージもExcelライクなUIで表現されるので、Excelを使用している方の視認性も高いでしょう。またMicrosoftツールを導入している企業では導入障壁が低く、Tableauに比べて比較的ライセンス料金も安価なため、導入がスムーズに進むことが多いです。Tableauの特徴
Tableauは機能が多くビジュアライゼーションに優れています。そのため、ダッシュボードやグラフの自由度が圧倒的に高く、分析担当者が探索的な分析をするのに使いやすい特徴があります。一方で無料のライセンスはなく、一人当たりの利用料金体系が比較的高価なため、大人数でデータを共有したい場合は運用コストが高くなります。少人数の分析先鋭チームが利用する場合には導入しやすいでしょう。それぞれ、やりたい事・状況に合わせてツールを選ぶことがツール選びを失敗しない近道です。
これらのBIツールの基本的な機能特徴に加えて、今後はそれぞれのBIツールで備わるAI機能の視点でも利用するツールを選定することが必要になるかもしれません。
クロス・マーケティングではBIツールの選定からダッシュボード構築まで対応可能!
クロス・マーケティングでは、BIツールの選定からダッシュボード構築まで行っています。日本で検索トレンドのトップに君臨するTableauはもちろん、海外で快進撃を続けているPower BIも多数の支援実績があります。
導入を検討している方、導入後にうまく運用できていない方などへ、企業の状況に合わせた最適な内容をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
【ご提供サービス】
BI Building
BI Learning
BI Consulting
■参考サイト:
https://www.mordorintelligence.com/industry-reports/global-business-intelligence-bi-vendors-market-industry
https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/637065.html
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc122320.html