クローズ型調査とは?│オープン型との違いやメリット・活用シーンを解説
クローズ型調査とは、リサーチ会社に登録している調査モニターや自社で保有している顧客リストに対して行う、非公開型の調査のことです。特定のユーザーに絞ってアンケートを行えるため、不特定多数にアンケートを行うオープン型調査よりも、詳細な質問や特定層のニーズの深堀りなどのデータを収集することができます。
クローズ型調査がもたらすリサーチの「確実性」と「深度」
マーケティングリサーチにおいて、クローズ型調査(クローズド調査)は、あらかじめ属性や身元が確認されている対象者に限定して実施する手法です。オープン型調査が「広く多様な意見を募る」ことに適しているのに対し、クローズ型調査は「対象を絞り込み、データの背景を明確にする」ことに特化しています。
「誰が、どのような属性で回答しているか」を正確に把握した上でデータを収集できるため、意思決定の根拠となるエビデンスの精度をより高めたい場面や、特定のターゲットに深く切り込みたい場面で非常に有効な選択肢となります。
条件に合致する対象者へピンポイントにリーチする手法
特定のブランドユーザーや、特定の悩みを持つ層など、細かくセグメントされた対象から意見を聞きたい場合、クローズ型調査はその力を発揮します。
しかし、こうした調査を成功させるには、膨大なモニターの中から条件に合う人をいかに正確に探し出すか(サンプリング)が重要です。主な手法としては、以下の2つのアプローチがあります。
- スクリーニング質問による抽出:本調査の前に数問の「事前調査」を行い、条件に合致する対象者をリアルタイムで絞り込む手法です。最新の利用状況や、細かな意識の有無を確認した上で本調査へ誘導できるため、幅広いターゲットに対応可能です。
- 専用パネルの活用:特定の喫食状況、特定の車種保有、高資産層など、あらかじめ属性が特定されているアンケートパネルを活用する手法です。出現率が極めて低いニッチな層であっても、スクリーニングの手間を省き、スピーディーかつ確実に必要なサンプル数を確保できます。
目的に応じてこれらの手法を使い分けることで、ノイズのない、精度の高いデータを集めることが可能になります。
自社顧客リストを安全・高度に活用する際のポイント
クローズ型調査には、外部パネルを利用するだけでなく、自社会員や既存顧客を対象に行うケースも含まれます。顧客満足度の把握や、ロイヤルカスタマーへの深いヒアリングなど、すでに接点のある方々の本音を吸い上げる貴重な機会です。
この際に課題となるのが、個人情報の取り扱いやアンケートシステムの構築です。自社リストを最大限に活かしつつ、セキュリティを担保して調査を行うには、プロ仕様のアンケートシステムなどの外部基盤を利用するのが一つの有効な手段です。信頼性の高いリサーチシステムのもとで、回答者に負担をかけないスムーズな調査画面を提供することで、回収率や回答の質を向上させることができます。
まとめ:目的に合わせた調査フィールドの選択を
クローズ型調査を効果的に運用するには、調査の目的に応じて「誰に」「どのような環境で」聞くかを正しく選択することが大切です。
クロス・マーケティングでは、こうしたクローズ型調査の多様なニーズにお応えしています。1,300万人超の属性をフル活用し、ニッチなターゲットにもリーチできるネットリサーチ(モニター調査)から、自社で保有する顧客リストに対して安全に調査を実施できるアンケートASPまで、リサーチの精度を高めるための柔軟なソリューションをご提案いたします。

株式会社クロス・マーケティンググループ Webマーケティング推進室 室長
一般社団法人 日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)ウェブ・メルマガ分科会 委員長
リサーチ業界で20年以上のキャリアを持ち、WebデザインやWebマーケティングの黎明期から一貫してデジタル領域の戦略立案に従事。現在はクロス・マーケティンググループにて自社のマーケティングを統括する傍ら、一般社団法人 日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)のウェブ・メルマガ分科会 委員長を兼任し、業界標準の情報発信をリードしています。Webマーケティングとリサーチ、その両面を深く知る専門家として、実務に即した知見を提供しています。
