グローバルコラム

WiFi拡大がベトナムでの普及を後押し

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2011年初頭にベトナムのホーチミンに移住したとき、まず最初に驚いたのが「ベトナム人は皆片手にスマートフォンを持っている」ということです。

若者がスマートフォンを持てる理由

現在ベトナム人の若者では「スマートフォンを持つ」ことが1つのステータスとなっています。大学新卒の社会人の平均月収が300ドルから500ドルで、スマートフォンの相場は約800ドル。一見するとなかなか手が出ないようにも思えますが、ベトナムの携帯電話契約は日本のように月額基本使用料というものが存在しません。使う分だけSIMカードに都度料金をチャージするプリペイド方式であることが普及率を底上げしている要因になっています。

ベトナムではWiFiを探すのに苦労はしない

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ベトナムではスマートフォンがいち早く市場に出回ったことから、2011年の段階でほぼすべての商業施設においてWiFiが利用可能となっていました。

2013年現在では、ローカルの香り漂うような個人経営の寂れたカフェでさえWiFiがあるから驚きです。ベトナムではカフェをはじめレストラン、ホテル、ショッピングセンターと至る所でWiFiが利用可能です。もちろん無料です。ショップのスタッフにパスワードを訊ねてスマートフォンやパソコンに入力すれば、時間制限なしで使い放題です。さらに、インターネット速度は東南アジアで最も早いという優れたネット環境も普及に後押ししていると考えられます。

人気はiPhoneとギャラクシー

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ベトナムのスマートフォン市場の大部分を占めているのがスマートフォンの先駆けであるappleのiPhoneと、ベトナム市場に早くに投資を始めた韓国系のSAMSUNGが発売するギャラクシー(GALAXY)です。現在では名実ともに市場を牽引する存在となり、その他SONY、HTC、BlackBerry各社は遅れを取っている模様です。

ベトナムは後進国でありながら、スマートフォン及びWiFiの普及率においては、先進国と言っても過言ではないでしょう。ベトナムの実質GDPは昨年2012年で5%前後(出典「ジェトロ基礎的経済指標」)で推移しております。過去10年と比較すると緩やかな基調となっていますが、インフレ率は2013年の段階でおよそ8%(出典「VNエクスプレス」)の予想。まだまだスマートフォン市場の伸び代は大きいことが予想されています。
携帯市場を鑑みて日本と比べると、日本ではガラパゴス携帯がスマートフォンよりも利便性に長けていた点がありました。値段もさることながら、携帯1つで公共料金やコンビニ、スーパーの買い物もできますし、バスや電車などでも料金支払い時は携帯電話をかざすだけで済みます。一方ベトナムにはSuicaのようなかざすだけで料金支払いができるICチップの技術がありませんでした。※2012年にソニーがその技術をベトナムのローカルバスに提供しましたが、携帯電話との現在のところ連動はされていないようです。

故にガラパゴス携帯は早々にベトナム市場では廃れ、現在は年配の方や低所得者層しか支持されていません。

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