無料調査レポート

withコロナ 個々の価値観を尊重しあうことがニューノーマルの柱に

Facebook X
4月7日に緊急事態宣言が出されて以降、我々の生活は大きく変化しました。R&Dでは全国の20〜69歳男女を対象に、新型コロナウイルス流行下における生活の変化と、今後の意識について調査しました。
  • withコロナ 個々の価値観を尊重しあうことがニューノーマルの柱に

調査結果トピックス

外食は「増やしたい」が「テイクアウト・デリバリー」は減らしたい。

外食は「増やしたい」が「テイクアウト・デリバリー」は減らしたい。(図1) 新型コロナウイルスの流行による行動の変化と、今後その状態を続けたいかを聞いたところ、外出自粛により減った「外食」を、今後は戻していきたい(流行前に戻したい)と回答した人は全体で35%であった。特に女性は51%と、男性の39%より10ポイント高い。一方、「テイクアウトやデリバリー」は、流行前より増えたものを減らしたい(流行前に戻したい)という人が多い。

小さい子のいるママは日々の食事づくりには消極的だが、趣味としての料理には積極的。

「自炊」が増えたことに対して、小学生以下の子供を持つ父親層では、「今のままが良い」が「流行前に戻したい」を上回るが、逆に母親層では流行前に戻したい割合が多い。ただし、この層は「趣味としての料理・菓子づくり」が増えたことに対しては、現状維持を望んでおり、“義務として”の料理には消極的だが、“趣味として”の料理には積極的な様子が窺える。(図2)

働き方意識の変革は50代を境に違いあり。

増加した「在宅勤務」に対して、20〜40代は今後も現状のままでいいとする割合が多いのに対し、50代では流行前に戻したいとする人の方が多い。また、オンライン会議が増えたことについても、20〜30代は続けたいとする人の方が多いが、50代は以前に戻したいとする方がやや多い。50代を境に、新しい働き方への考え方に格差が生じている。(図3)

◇「こうあるべき」がリセットされた。

この数ヶ月、我々は急激な生活の変化に対応するべく、自分の生活に「本当に必要なこと」は何かを繰り返し考え、工夫を重ね、徐々により快適な状態を手に入れて来たように思います。このような試行錯誤を経て、「なんとなくこうあるべき」と思っていた既成概念がリセットされ、それぞれの人にとっての「こうありたい」姿が見えてきたのではないでしょうか。世代やライフステージによる違いを分析すると、「場」と「プロセス」の価値に変化が生じてきたようです。

◇「場」と「プロセス」の価値の再検討。

「減った外食は元のように増やしたい」一方で、「増えたテイクアウト・デリバリーは減らしたい」という結果でした。この差は、外食には「プロの味」だけでなく、「友達や家族とのコミュニケーションの場」という価値があるためと考えられます。「職場」については、若い世代は仕事の「場」としての必要性に疑問を持ち始めています。50代以上が、「職場」を“共に仕事をする場”として必要と捉えているのとは、仕事への向き合い方が異なるからではないでしょうか。また、日々の食事の仕度には合理性を求めても、趣味としての料理・菓子づくりに前向きに取り組めるのは、「プロセスを楽しむ」という価値に違いがあるからと言えます。

◇価値観の違いを認め、共存の道を探る。

緊急事態宣言下での生活の変化は、当たり前を見直し、「生活価値」を改めて考える機会となりました。“withコロナ”生活の中で、今後ますます「なんとなくこうあるべき」はなくなり、自分にとっての本当の目的・ニーズを見つめ、色々なものがより厳しく取捨選択されていくことが予想されます。個人個人の価値観の違いが明確になれば、「なんとなくの共通認識」に戻ることは難しいでしょう。これからは、それぞれの価値観の違いを認めたうえで共存していく道を探る必要がありそうです。

調査結果グラフ

(図1)変化した行動への意識〜外食、テイクアウト・デリバリー〜

図1 変化した行動への意識(外食、テイクアウト・デリバリー)">


(図2)変化した行動への意識〜自炊、趣味としての料理・菓子づくり〜

図2 変化した行動への意識(自炊、趣味としての料理・菓子づくり)


(図3)変化した行動への意識〜在宅での仕事、オンラインでの会議や打ち合わせ、仕事に費やす時間〜

図3 変化した行動への意識(在宅での仕事、オンラインでの会議や打ち合わせ、仕事に費やす時間)


調査概要

調査手法 インターネットリサーチ
調査地域 全国
調査対象 20〜69歳男女
調査期間 2020年5月22日〜25日
有効回答数 本調査3,844サンプル

調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります


≪引用・転載時のクレジット表記のお願い≫
本リリースの引用・転載時には、必ず当社クレジットを明記いただけますようお願い申し上げます。
<例>「マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した調査によると・・・」

 

おすすめの調査記事

無料調査レポート

消費動向に関する定点調査(2025年5月)

全国47都道府県に在住する20~69歳の男女1,200人を対象に「消費動向に関する定点調査(2025年5月)」を実施しました。今回は2025年5月9日~10日に、生活実態や消費動向の推移、景況感・消費予測、キャッシュレス・セルフレジの状況などについて調査をしました。
# 消費動向
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート

ファッションに関する実態・意識調査(2025年5月定点ココロスタイルリサーチ)

2025年5月、全国18~79歳の男女3,000名を対象にファッションに関する実態・意識調査(2025年5月定点ココロスタイルリサーチ)」を行いました。今回はおしゃれへの関心度、ファッションに関する考え方・態度、おしゃれや身だしなみで心掛けていること、衣類購入時の重視点などをピックアップし分析しました。
# ライフスタイル # 消費動向 # 時事・流行・イベント # 美容・ファッション
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート

食に関する調査(2025年)外食・食意識行動編

全国47都道府県に在住する20~69歳の男女3,000人を対象に「食に関する調査(2025年)」を実施し、「食」に関わる実態や意識・行動などを全般的に聴取。今回は、「外食・食意識行動編」として、外食実態、食費の占める割合、食品の値上げや値上げ時の購買行動、賞味期限への考え方、トレンド食品に注目し分析しました。
# 消費動向 # 食品・飲料・食事
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート

食に関する調査(2025年)内食・中食編

全国47都道府県に在住する20~69歳の男女3,000人を対象に「食に関する調査(2025年)」を実施し、「食」に関わる実態や意識・行動などを全般的に聴取しました。今回は調理の時短商品の利用、食品を買う時の行動、食事や食材に関するサービスの利用、自宅で食べる夕食の食事内容などをピックアップし分析をしました。
# 消費動向 # 食品・飲料・食事
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート

結婚・家族観に関する実態・意識調査(2025年4月定点ココロスタイルリサーチ)

2025年4月、全国18~79歳の男女3,000名を対象に結婚・家族観に関する実態・意識調査(2025年4月定点ココロスタイルリサーチ)」を行いました。今回は結婚・家族観編として結婚・家族への意見、お金の管理、配偶者に対する考え方、結婚や子どもを授かることへの思いなどに着目し分析をしました。
# ライフスタイル # 時事・流行・イベント
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート

睡眠に関する調査(2025年)改善行動・意識編

全国47都道府県に居住する20~69歳の男女2,500人を対象に「睡眠に関する調査(2025年)」を実施しました。今回は改善行動・意識編として、「睡眠の質」をよくしたいか、質のよい睡眠の条件と現状、睡眠の質をよくするために今後行いたいこと、睡眠の質がよくなったと思われる行動などをピックアップし分析をしました。
# ライフスタイル # その他 # 医療・健康
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート

睡眠に関する調査(2025年)実態編

全国47都道府県に居住する20~69歳の男女2,500人を対象に「睡眠に関する調査(2025年)」を実施しました。今回は実態編として、現在と理想の睡眠時間、睡眠の詳細な状態、睡眠時の悩みごと、悩みが原因で眠れないことがあるか、眠りを妨げる悩みごとに着目し分析をしました。
# ライフスタイル # その他 # 医療・健康
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート

インタビュー型ウェブアンケートサービス「Light Depth」量的検証調査(2025年)

クロス・マーケティングは、ウェブアンケートの記入式自由回答において、AIチャットボットが会話形式で回答者と対話することで、深い洞察を効率的に収集し要約するインタビュー型ウェブアンケートサービス「Light Depth(ライトデプス)」の提供を開始しました。
# その他
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート

環境・社会問題に関する実態・意識調査(2025年3月定点ココロスタイルリサーチ)

2025年3月、全国18~79歳の男女3,000名を対象に環境・社会問題に関する実態・意識調査(2025年3月定点ココロスタイルリサーチ)」を実施。今回は環境・社会問題編として環境問題への不安と意識・行動、対策が必要な社会問題、企業の社会的責任(CSR)の重要性をピックアップし分析をしました。
# ライフスタイル # 時事・流行・イベント
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
ご相談・お見積もり依頼
【法人・個人様】
フリーダイヤルでのお問い合わせ
0120-198-022
※ モニター様からのお電話でのお問い合わせは受け付けておりません。
資料ダウンロード