無料調査レポート

ふるさと納税利用実態調査。利用経験の有無やその理由とは?

Facebook X
制度が発足して今年で10年。ふるさと納税利用経験の有無やその理由を調査しました。
  • 広く知られているふるさと納税
  • 利用経験者は2割未満。利用理由は「返礼品」が最多
  • 利用経験者の9割以上が今後も続けたいと回答
  • 寄附金の使い道「災害支援」がトップ

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に「寄附」ができる制度のことです。多くの自治体では寄附をすると、その地域の名産品などをお礼の品(返礼品)を用意をしています。また、確定申告を行うことでその寄附金額の一部が所得税及び住民税から控除されるという特徴があります。

ふるさと納税の制度は2008年に発足し、今年で10年目を迎えました。節目ともいえる10年目の今、ふるさと納税について生活者はどのような意識を持っているのでしょうか。そこでクロス・マーケティングでは、全国2,000人にふるさと納税の利用有無やその理由、今後の利用意向などについて調査しました。

広く知られているふるさと納税

図1 ふるさと納税の認知

まず、ふるさと納税の制度についてどの程度知っているのをきいてみました。
内容を知っている(詳しく知っている+概要のみ知っている)人が60.3%
名称のみ聞いたことがある人を含めると91%となり、制度自体の認知は高く、ほとんどの人に広く知られていることがわかりました。

利用経験者は2割未満。利用理由は「返礼品」が最多

図2 ふるさと納税の利用有無とその理由

次に、制度を知っている人に、ふるさと納税を実際に利用したことがあるかどうかをたずねました。「利用したことがある」と回答した人は15.7%と全体的に少なく、制度を知ってはいても多くの人に利用経験がないことが判明。
ふるさと納税の利用経験者・未経験者の人たちにそれぞれの理由を聞くと、利用理由は「返礼品が魅力的」が83.5%と圧倒的に多くなりました。
昨今、豪華な返礼品が話題にもなっていますが、なかなか普段の生活では手に入らないようなその地域ならではの品がもらえることに魅力を感じている人が多いのかもしれません。
次いで、「節税になる」が55.8%、「地方活性化になる」が29.1%となりました。
寄付額に応じて税額控除されることにメリットを感じていたり、地域の応援になるならとふるさと納税を利用した気持ちがうかがえました。
利用未経験者の理由では「興味がない」が26.5%、「申し込みの仕方がよくわからない」が25.8%となりました。そのほか「確定申告が手間」といった煩わしさが利用に抵抗感を持たせている様子。

利用経験者の9割以上が今後も続けたいと回答

図3 今後の利用意向とその理由

今後のふるさと納税の利用意向では、利用経験者の94.4%の人が【続けたい】と思っていることがわかりました。
その理由を聞くと、「知らなかった地域を知ることができる」「地方への貢献と自分の実益」など、ふるさと納税を利用して得られたことの影響が大きいことや、「簡単にできた」など手軽さが理由として多く挙げられました。
一方、ふるさと納税の利用未経験者で【利用してみたい】と思う人は33.5%とそれほど利用意向は高くない結果に。
【利用してみたいと思わない】理由としては、「ほしいものがない」「納税額が少ない」など、制度の特徴やメリットと合わないことや、「手続きの仕方がわからない」など、利用の意思はあるものの、情報不足によりその意思がなくなってしまっているような意見がみられました。
【利用してみたい】理由で「とてもお得そうなので」「手続きが簡単だったら利用してみたい」「面白そうな返礼品があれば利用してみたい」とあるように、利用意向者を実際の利用につなげるにはふるさと納税制度全体の利用方法やそのメリットデメリットなどをもっと広くわかりやすく提示することがポイントなのかもしれません。

寄附金の使い道「災害支援」がトップ

図4 寄附金用途の希望

自治体によっては寄附金の使い道を寄附者が選ぶこともできます。
そこで、寄附金の使い道の希望はどのようなものが多いのか聞いてみました。
最も高かったのは34.6%で「災害復興・支援」。
義援金のような意味合いで被災地にふるさと納税を通じて寄附をし、復興に使ってほしいと思う人が多いようです。
以下、「保育・子育て支援」が32.7%、「自然・環境・景観保護」が32.3%と続きました。
ふるさと納税は税額控除や魅力的な返礼品など、寄附者にとってのお得さに目が向きがちですが、そればかりではなく、自分が応援したい地域はどこなのか、寄附金をどのように役立ててほしいのかをよく考えてみるのも大事な視点です。
ふるさと納税制度を利用したことがある人もない人も、各自治体がどのような取り組みをしているのか、ふるさと納税の寄附金をどう活用しているのかを一度見てみてはいかがでしょうか。

掲載したアンケート結果以外に、さまざまな項目での調査結果を用意しています。
詳細は無料ダウンロードしてご覧ください。

その他の調査項目

  • ふるさと納税制度の主旨認知
  • 受け取ったことのある返礼品
  • 返礼品選択時の重視点
  • 寄附した自治体の選択理由

など

調査概要

調査手法 インターネットリサーチ
調査地域 全国47都道府県
調査対象 20〜69歳の男女
調査期間 2018年8月11日(土)
〜8月15日(水)
有効回答数 2,000サンプル

調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります


≪引用・転載時のクレジット表記のお願い≫
本リリースの引用・転載時には、必ず当社クレジットを明記いただけますようお願い申し上げます。
<例>「マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した調査によると・・・」

 

おすすめの調査記事

無料調査レポート

AIに関する調査(2025年)意識編

2025年10月、全国20~79歳の男女3,000名を対象に「AIに関する調査(2025年)」を行いました。今回は意識編として、AI・生成AIの浸透状況、利用意向、自分の生活との関係、期待と不安、法律やルールによる規制の必要性、生成AIのイメージ、今後、AIが発展している中で人間が頑張れることを分析しました。
# IT・家電・自動車 # 時事・流行・イベント
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート

健康に関する実態・意識調査(2025年11月定点ココロスタイルリサーチ)

2025年11月、全国18~79歳の男女3,000名を対象に「健康に関する実態・意識調査(2025年11月定点ココロスタイルリサーチ)」を実施。今回は健康編として、自分の健康状態、疲れとストレスの状況、疲れを感じる理由、ストレス解消法、身体の衰えの自覚、名称に対する年齢イメージをピックアップし分析をしました。
# ライフスタイル # 消費動向 # 時事・流行・イベント # 医療・健康
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート

消費動向に関する定点調査(2025年10月)

全国47都道府県に在住する20~69歳の男女1,200人を対象に「消費動向に関する定点調査(2025年10月)」を実施。47都道府県すべての最低賃金が時給1,000円超え、大阪・関西万博の閉幕、日本初の女性首相による高市内閣が発足したばかりの2025年10月22日~24日に調査をしました。
# 消費動向
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート

食生活に関する実態・意識調査(2025年10月定点ココロスタイルリサーチ)

2025年10月、全国18~79歳の男女3,000名を対象に「食生活に関する実態・意識調査(2025年10月定点ココロスタイルリサーチ)」を行いました。今回は食生活編として、食事や食品/料理/食生活に関する考え方・態度、1年前より支出を増やしたいジャンルに着目し分析しました。
# ライフスタイル # 消費動向 # 食品・飲料・食事
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート

住まいに関する調査(2025年)意識編

2025年9月、全国20~79歳の男女3,000名を対象に「住まいに関する調査(2025年)意識編」を行いました。今回は、ご近所の「空き家」について、持ち家と賃貸住まいに対する意識、戸建てと集合住宅に対する意識、高齢になった時に住んでいたいところをピックアップし、分析しました。
# ライフスタイル
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート

住まいに関する調査(2025年)現在の住まい編

2025年9月、全国20~79歳の男女3,000名を対象に「住まいに関する調査(2025年)現在の住まい編」を行いました。ここ数年で住まいの購入費用や維持費、賃貸料金の値上がりが顕著です。今回は、居住形態、住まい選びの決め手、住宅購入意向と購入したい居住形態、リフォームの経験と内容について分析をしました。
# ライフスタイル
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート

情報収集に関する実態・意識調査(2025年9月定点ココロスタイルリサーチ)

2025年9月、全国18~79歳の男女3,000名を対象に「情報収集に関する実態・意識調査(2025年9月定点ココロスタイルリサーチ)」を行いました。今回は情報収集編として、情報収集に関する考え方・態度、情報源の信頼度、新商品感度、情報伝播度、平日と休日のインターネット利用時間に着目し分析をしました。
# ライフスタイル # IT・家電・自動車 # 消費動向 # 時事・流行・イベント # SNS・メディア
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート

気候変動に関する調査(2025年)

2025年9月、全国20~79歳の男女2,400名を対象に「気候変動に関する調査(2025年)」を行いました。今回は、気候変動による不安、日本の食料自給率に対しての不安、自然災害や身体への影響、環境や生態系への影響をピックアップし分析をしました。
# ライフスタイル # 時事・流行・イベント # その他
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート

アジア6か国における消費実態・生活意識調査(2025年)

日本、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン、インドの6か国、20~69歳の男女有職者、各国200人を対象に「アジア6か国における消費実態・生活意識調査(2025年)」を2025年7月15~28日に実施しました。今回は、生活意識や景況感、食品・日用品や雑貨類・衣服の購入方法などについて分析をしました。
# ライフスタイル # IT・家電・自動車 # レジャー・旅行 # 消費動向 # 食品・飲料・食事 # 保険・金融 # 医療・健康 # 美容・ファッション # 海外
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
ご相談・お見積もり依頼
【法人・個人様】
フリーダイヤルでのお問い合わせ
0120-198-022
※ モニター様からのお電話でのお問い合わせは受け付けておりません。
資料ダウンロード