推し活で得られる心理的効果とは?世代別データで見るメリットの違い
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推し活の実施率と年代別の傾向
約半数の人が実践している推し活の実態や、若年層をはじめとする年代ごとの実施傾向について理解できます。
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推し活が与える心理的メリットと世代差
気分転換などの心理的効果に加えて、シニア層で見られる行動面の変化やライフステージによる影響を把握できます。
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世代による推す対象の違いと活用法
若年層と中高年層で好まれる推し対象の違いや、ターゲットの年代に応じたアプローチの視点が分かります。
【あわせて読みたい】 推し活をビジネスやマーケティング施策に活用したい方は「企業が取り入れる推し活マーケティングとは?事例や成功のポイントを解説」をご覧ください。また、若年の意識や行動について詳しく知りたい方は「推し活とヲタ活の違いとは?若者が推し活にハマる理由やビジネス例を紹介」もおすすめです。
「推し活」という言葉が広く使われるようになって数年が経ちますが、実際に推し活をすることで、どのような心理的な効果が得られるのでしょうか。また、その効果は年代によって違いがあるのでしょうか。今回は、株式会社クロス・マーケティングが実施した調査データをもとに、推し活によって感じられる心理的なメリットと、その現れ方が世代によってどのように異なるのかを解説します。
ターゲットとなる人の実態や価値観を把握するための調査について、目的の整理からご相談いただけます。
推し活をしている人は48%|若年層ほど実施率が高い
株式会社クロス・マーケティングが実施した「推し活など余暇行動に関する実態・意識調査(2026年6月定点ココロスタイルリサーチ)」(全国18〜79歳の男女3,000名対象)によると、推し活をしている人は全体の48%でした。年代別に見ると、18〜29歳が64%、30代が60%と若年層ほど割合が高く、年代が上がるにつれて緩やかに減少する傾向にあります。一方で、40代以上でも4割前後の人が推し活をしていることがわかります。
このことから、推し活は若年層を中心としながらも、特定の世代だけに限られたものではなく、幅広い年代にわたって行われている行動だといえるでしょう。

出典:株式会社クロス・マーケティング「推し活など余暇行動に関する実態・意識調査(2026年6月定点ココロスタイルリサーチ)」
推し活で感じられる心理的なメリットとは?
推し活をすることで感じられる変化として特に多かったのは、「気分転換やストレス解消になる」「日々の楽しみや生きがいを感じる」「一人の時間を充実させられる」「好きなことに夢中になれる時間が増える」といった内容でした。いずれも3割台の回答が集まっており、推し活が日常生活の中で気持ちを切り替えたり、好きなことに集中したりする時間につながっていることがわかります。
特に「気分転換やストレス解消になる」が上位に挙がったことから、推し活には日常から一度離れて自分の好きなことに意識を向ける時間としての側面があると考えられます。また、「一人の時間を充実させられる」「好きなことに夢中になれる時間が増える」という回答からは、誰かと過ごす時間とは別に、自分の好きなことに向き合う時間を持つことにもつながっている様子が見て取れます。こうした結果から、推し活は単なる趣味にとどまらず、日常生活の中で気持ちを切り替えたり、楽しみや生きがいを感じたりする機会にもなっているといえるでしょう。

出典:株式会社クロス・マーケティング「推し活など余暇行動に関する実態・意識調査(2026年6月定点ココロスタイルリサーチ)」
世代による効果の違い
推し活によって感じられるメリットは全世代に共通して見られますが、その中身を年代別に見ると違いがあります。特に60〜70代では、「外出や旅行のきっかけになる」「感動やときめきを感じる」と回答した割合が、他の年代よりも高い結果となりました。
若年層にとっての推し活が、主に気分転換やストレス解消、好きなことに夢中になれる時間という側面が強いのに対し、60〜70代では外出や新しい体験につながるきっかけとしての役割も担っている可能性があります。単に推し活が気持ちを満たすだけでなく、外出や旅行、感動体験につながる行動のきっかけにもなっていることが、シニア層における推し活を考えるうえで注目すべきポイントです。
背景として考えられるのは、ライフステージの違いです。若年層にとって推し活は、学業や仕事の合間に楽しむ娯楽の一つという位置づけになりやすい一方、60〜70代にとっては、自由時間の過ごし方や外出、新しい体験に対する意識が異なります。こうした生活環境や余暇の過ごし方の違いが、推し活によって感じるメリットにも影響している可能性があります。
実際に同調査では、年齢が上がるにつれて「旅行・行楽」「散歩、街歩き」といった外出をともなう過ごし方が高まり、自由時間に「おだやかな時間を過ごしたい」と答えた人も60〜70代で5割を超えています。こうした余暇の過ごし方に対する価値観の違いが、推し活によって感じるメリットの世代差にも関係している可能性があります。


出典:株式会社クロス・マーケティング「推し活など余暇行動に関する実態・意識調査(2026年6月定点ココロスタイルリサーチ)」
世代による推す対象の違い
推し活による変化や影響だけでなく、「何を推しているか」についても、世代による違いが見られます。同調査では、「漫画・アニメ・ゲーム」「YouTuber・配信者」「アイドル」は若年層で支持が高い一方、「生き物(動物・ペット・植物など)」「自然(島、山、海、湖など)」は中高年層で支持が高いという結果が出ています。

出典:株式会社クロス・マーケティング「推し活など余暇行動に関する実態・意識調査(2026年6月定点ココロスタイルリサーチ)」
この結果からは、若年層と中高年層では、推し活の対象そのものにも違いがあることがわかります。若年層ではエンターテインメントに関連する対象が支持される一方、中高年層では身近な生き物や自然など、日常の中で触れられる対象への支持が高い点が特徴です。
推し活をマーケティングへ活かすには?
ここまでの調査結果を踏まえると、推し活を活用したマーケティングを検討する際には、ターゲットとなる年代に応じてアプローチを変えて考えることが重要です。ただし、効果の現れ方は年代とともに緩やかに変化していくため、若年層とシニア層を対比するだけでなく、年代が上がるにつれて見られる傾向の違いとして捉える必要があります。
若年層向け
「気分転換」「没頭できる時間」を求める傾向が強いため、SNSやエンタメコンテンツと連動した施策、グッズや体験型コンテンツなど、好きなものを楽しむ時間そのものにつながる施策が考えられます。
シニア層(60〜70代)向け
「外出のきっかけ」「感動体験」を求める傾向が強いため、動植物園や自然観光地、体験型ツアーなど、実際に足を運ぶきっかけにつながる施策が効果的と考えられます。また「おだやかな時間」を重視する価値観を踏まえ、にぎやかさを前面に出すだけでなく、ゆったりと楽しめる場や体験を設計することも一つの方法です。
実施率だけを見れば40〜50代のミドル層も4割超と高い水準にあります。そのため、若年層とシニア層だけに対象を絞るのではなく、年代ごとの推し活の実態や価値観を確認したうえで、接点や体験内容を検討することが大切です。
まとめ
推し活は、気分転換やストレス解消、生きがいの創出といった心理的なメリットをもたらす行動として、幅広い世代に浸透しています。ただし、その効果の現れ方や推す対象は世代によって異なり、60〜70代では「外出のきっかけ」「感動体験」としての側面が強く、対象としては中高年層で「生き物」「自然」への支持が高いという特徴が見られました。マーケティング施策を検討する際は、こうした世代ごとの違いを踏まえたうえで、ターゲットに合わせたアプローチを考えることが効果的だといえるでしょう。
ターゲットの価値観や行動、その背景を把握するための調査について、対象者の設定や調査設計からご相談いただけます。
